ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムはクソゲーか?(クリア後の感想)

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

最初の空島から出て、ハイラルに降りたところまで遊んだ感想を書く。

【追記(2023-06-12)】65時間ほどでクリアしたので、加筆修正した。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムとは?

ゼルダの伝説は、1986年にファミリーコンピュータ向けソフトとして発売されたのが始まりであり、人気があるのでシリーズ化された。

アクションアドベンチャーというジャンルで、アクションだけでなくダンジョンなどに若干のパズル要素(謎解きとも)がある。

本作の「ティアーズ オブ ザ キングダム」はSwitchで発売されたゼルダの伝説2作目で、物語は前作エンディングから繋がっている。

良かった点

謎解き

ゼルダの伝説と言えばコレ。

能力やアイテムを駆使して、与えられた謎や仕掛けに挑む。

前作からの傾向であるが、解き方が割と自由さがあるので、人によって解決の仕方が違う点も面白い。

自由度

ストーリーをどんどん進めても良いし、広大なフィールドを駆け巡って祠やコログを探しても良い。

攻略する順番なども決まっていないため、好きに進められる。

ボリューム

前作ブレスオブザワイルドは地上しかなかったが、今作では地上の他に空と地下が追加され、体感では2.5倍くらいの面積はありそうだ。

それこそ徒歩だけで全てを見て回るは、かなりの時間を要するだろう。

探検する楽しさとボリュームは前作以上であることは間違いない。

前作から変わらない操作感

前作を遊んでいた人にとってはお馴染みの操作感。

新しく遊ぶ人にとってはできる事は少なくないため、慣れるのに時間は掛かる。

ただ任天堂の看板作品だけあって、無駄なく操作しやすいように工夫されている。

新しい能力

ウルトラハンド

前作の能力は一切使えなくなったが、新しい能力が追加された。

  • ウルトラハンド:物を動かしたりくっつける
  • スクラビルド:武器や盾に物をくっつけて強化する
  • トーレルーフ:天井を通り抜けて上に出る
  • モドレコ:物の時間を巻き戻す

それによって新しく様々な趣向を凝らした謎解きが与えられて、それを解く楽しみが出来た。

クラフト要素

丸太や板、扇風機や車輪などを組み合わせて、色々な物が作れる。

橋を架けたり、高所によじ登る時も使える。

従来のゼルダに比べて、これによって柔軟な解決方法が考えられるようになる。

攻略とは関係なく色々な物を作って、遊ぶことも出来そうだ。

【追記(2023-06-12)】

マインクラフトがレゴだとしたら、ゼルダの伝説では学研のブロックに近い。

ある程度の形のある物や仕組みを上手く組み合わせて、自分の欲しいものを作る。

ゼルダは独自のクラフト要素を生み出すことに成功した。

既にYoutubeなどでは驚くような乗り物や作品も数々登場している。

ゼルダ姫の捜索をほったらかして、芸術家になっているリンクが数多くいるようだ。

やり込み要素

コログ集めや祠巡りなど、じっくり探して考える要素がオープンワールドの世界にちりばめられている。

攻略サイトなどを見ずに自力で全部見つけるには、1日のプレイ時間にもよるが、数ヶ月から数年は掛かるかもしれない。

悪かった点

答えの多さ

仕掛けに対して、ウルトラハンドで強引に突破できる場面が多々ある。

解き方は一つでないことは、自由度が高くて良いかもしれない。

ただ出題者の意図が分からずに突破した場合、従来作品よりもクリアした時の爽快感がない。

数学の問題集のように答えが用意されている訳でもないため、モヤモヤした気持ちになる。

もちろんネットの攻略サイトを調べれば答えが得られるかもしれない。

ただ果たしてそこに書かれていた内容が、意図された解き方なのか疑問が残ることもある。

面倒くささ

前作もそうだったが、コログ集めや祠巡りを楽しめるかは人による。

謎解きは楽しめているが、探すのは割と面倒くさい。

武器の耐久力

前作から引き続き、武器を次々と使って欲しいという製作側の意図からか、武器の壊れやすさは変わっていない。

修理する手段が限られており、そもそも修理して使い続けることを想定していないのだろう。

スクラビルドの見た目

剣を岩に刺して振り回すという不合理さ

設定上、なぜか武器全般が瘴気によって朽ちている状態であり、本来の性能が発揮出来てないという。

つまりスクラビルドを使用することを強要されている訳だが、その見た目が付けた物によってはかなりダサい。

モンスターの角や石や木、また他の武器そのものをくっつけて強化するのだが、文字通り取って付けたような形になる。

馬の存在理由

馬は崖などの斜面などでよく引っ掛かるため、操作性がかなり悪い。

またウルトラハンドで馬以上に便利な乗り物が簡単に作れてしまうため、前作ほど必要性がなくなってしまった。

一応、クエストで荷台を牽引するなど役目はあるのだが、逆に言えばそれくらいしか使い道がない。

総評

前作を熱狂的に楽しんだ人なら、続編が出て嬉しいに違いない。

僕は前作をサラッと遊んだ(一応真エンディングは見た)程度なので、それほど思い入れはない。

さて人に勧められるかだが、ゼルダの伝説はほとんどのシリーズがばっさばっさと敵を倒す単純なゲームではない。

謎解きやアイテム集めなど、考えたり時間の掛かる要素も多く、むしろじっくり楽しむゲームである。

なのでじっくり考えることが面倒くさくて嫌いという人は、あまり楽しめないだろう。

逆に一つのゲームじっくり遊びたいという人にはオススメだ。

クラフト要素が追加されたり、探索出来る場所が劇的に増えたため、前作以上にボリュームが増したと思う。

現時点で2023年を代表するゲームを選べと言われたら、まず本作を挙げたい。

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