コードフェアリーはクソゲーか?(Vol.1の感想)

機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy 公式サイト|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

取りあえずレビューを書くために予約した。

アーリーアクセス権(トラブルもあったが)で1日早く遊べたので、さっそく評価を書きたい。

参考までにノーマル&ハード全てとシチュエーションとコストバトルの大半をクリアした。

ほとんどの場面で録画禁止設定がされているため、スクリーンショットは撮れなかったのであしからず。

攻略のヒントをまとめたので、良ければ一緒にどうぞ。

Code Fairy のまとめページ

機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairyとは?

数少ないスクリーンショットが撮れるエリア

バトルオペレーション2のシステムを用いて、対戦・協力プレイを一切排除したシングルプレイ用ロボットアクションゲーム。

バトルオペレーション2については、以下の記事を参照して頂きたい。

バトオペ2はクソゲーか? – LV73.net

良かった点

ガルマ・ザビの御尊顔が見られる

ガルマ・ザビ

ストーリーで戦死したとのニュースがあって、画面いっぱいに映し出されるガルマ・ザビの顔が不意打ちで笑ってしまった。

キャラクターデザインの乖離が凄まじい。

実はバトルオペレーション2では、アニメや他の漫画、ゲーム作品のキャラは登場せず、一部名前だけ出てくる程度である。

コードフェアリーはバトルオペレーション2の外伝的作品であるが、それでも原作キャラの顔出しはないと思っていた。

それだけに初代ガンダムファンには嬉しい演出だったのではと思う、たぶん。

バトオペ2とは違う新鮮な戦場

新規MAPやフライ・マンタや61式戦車との戦いなど、バトオペ2本編とは少し違った戦場が楽しめる。

プレイヤースキルによって緊急回避制御を連続して行えたりと、シングルプレイなら許される要素も斬新で面白い。

ハードモードは手応えあり

経験者でもハードモードの後半(主に4話後半戦と5話前半戦)は、それなりの難易度があって楽しめた。

またバトオペ2をプレイしたことのない人や遊んでみたけど苦手だった人には、程良い難易度だと思う。

成長要素

パイロットは経験値を得てレベルが上がることで、MSの性能に補正が加えられる。

アクションゲームが苦手な人でも繰り返しステージをクリアすることで、実質的に難易度を下げられる。

赤い彗星と戦える

シミュレーターで、

  • 超高速弾のバズーカ
  • 高速歩行
  • スラスター無制限(緊急回避連打)
  • 高精度エイム
  • 超反応カウンター

というチートスペックのシャアザクと戦えること。

正攻法で戦うと、バトオペ2の熟練者でもかなり手強い。

悪かった点

アーリーアクセス権

一応4日0時に解禁だったので楽しみにしていたのだが、エラーが出て開始出来なかった。

実際にプレイ出来たのは、お昼頃だったらしい。

アーリーアクセス権を求めて予約していたユーザーも一定数居たはずだが、対応が余りにもお粗末であり、未だに何故起きたのか、具体的な原因の説明も行われていない。

コードフェアリーのゲーム内容とは直接関係ないが、かなり酷かったので言及しておく。

初心者に優しくない設計

この作品からバトオペ2のユーザー獲得に繋げる狙いがあるのだろう。

しかし、

  • マニューバーアーマーなどの必須レベルのスキルの説明が不足している
  • 兵装ショートカットの設定の仕方についての説明がない

など、あまり初心者に配慮されているとは思えない部分が多々ある。

理不尽なエイム

敵機の射撃精度が非常に良く、恐らく「遊び」を持たせていない。

特に弾速の早いマシンガンとの相性が良く、相手が汎用で自機が強襲という相性もあって、ガリガリ削られる。

ずっとバズハメ

まずゲームを始めて驚かされたのが、実戦で一番最初に現れるザクIIだった。

HPが恐ろしく高く設定されているのか、滅茶苦茶硬い。

仕方ないので、ずっとザクIIが死ぬまでバズハメしてた。

それ以降は緩和されたものの、結局はほぼ大半の敵MSはボスキャラの含めバズと格闘で寝かさずハメ続けるだけ。

それ以降は緩和されたものの、結局はほぼ大半の敵MSはボスキャラの含めバズと格闘で寝かさずハメ続けるだけ。

相手にしていて面白いとも思えず、非常に退屈な内容になっている。

バトオペ2のバトルシミュレーターとほぼ同じで、工夫など何も感じられなかった。

ビッグ・トレーが出てくるも、砲撃後はさっさと撤退し、直接の対艦戦闘はなし。

アニメ風の演出

1話ごとに繰り返されるOPとEDが無駄すぎて、かなりテンポが悪い。

スキップで回避出来るが、ゲームでやる必然性が感じられない。

スキップ出来ないエンディング

初回がスキップ出来ず、強制的に見せられるのが苦痛でしかない。

スキップさせるか、エンディング用にアニメCGなどを入れるなど、プレイヤーを退屈させない仕組みが欲しかった。

キャラ3DCGのクオリティ

クオリティは低く、キャラゲーを売りにしているなら致命的。

美少女ゲームのような立ち絵のCGで良かったのでは?

ゲームのボリュームが薄い

1話から5話までアニメを見ながらで(2話以降のOPとEDは飛ばしたが)、大体ノーマルモードだけなら2、3時間ほどでクリア出来る。

その大半がアニメや3DCGによる演出であり、それを見る時間が掛かる。

1話につき2~3ステージで構成され、1ステージ4~5分前後で終わった。

バトオペ2の経験者には、全体的なゲーム自体の難易度は低く感じる人が多そうであり、ボリュームも薄い。

ハードモードはそこそこ難しいが、腕に自信のあるバトオペ2プレイヤーならそれ程苦戦することもないレベルだろう。

報酬MSの出撃制限

ストーリーでは陸戦高機動型ザク(AS)しか乗れない。

手に入った機体のほとんどは、シミュレーターで使うことになる。

しかしそのシミュレーターも、コストマッチはコスト制限があるため、自由に乗れるわけではない。

バトオペ2の魅力として、様々なMSへ搭乗できることだと思う。

しかし本作では唯一乗れるのがシチュエーションのみと、非常に制約が多い。

期待外れのシミュレーター

シチュエーション

目新しい要素はなく、作業感が漂う。

特に酷かったのが拠点爆破ミッションの報酬目標で、MSを撃破せずにクリアを要求される。

爆破して逃げるだけで、ゲームとして何も面白くない。

コストマッチ

シンプルバトル形式で、中継地点や拠点爆破などは行えない。

AIも特に改善された様子はなく、自機ごと下格で巻き込んでいく味方AIに怒りを覚えるのもバトオペ2とほぼ同じ。

パイロット要素の手抜き

戦場でバトオペ2と同様にMSから降りられるが、使い回したパイロットスーツとヘルメットを付けていて顔を隠している状態だ。

ちなみにコクピット画面ではヘルメットを付けていない。

せっかくの数少ない利点であるビジュアルが台無しであり、明らかな手抜きである。

また中継地点の確保も、バトオペ2のような取り合いもないので、パイロットで確保するという面倒さが際立っている。

パイロットが重要なミッションもなく、シミュレーターのシチュエーションで拠点爆破が一個あっただけだ。

共感出来ないストーリー

共感出来ない主人公キャラクターら

主人公アルマの「アホの子」演出があざとくて、言ってることもやってることも基本イタくて違和感がある。

  • ギャロップの上にザクで乗ってハイヨー、シルバー!
    その後、アルマがギャロップ艦長に子供扱いされたのを、何故かヘレナがキレる
    アホしかいない
  • 作戦会議に寝坊しても誰も咎めない
    アルマ「はい私、天才でしたッ!!(๑• ̀д•́ )」
  • アルマ「兵器の知識を一通り抑えている、15歳女子って・・・」
    トラップに精通しているミアに対して台詞
    特に緊張感も罪悪感もなく、敵機をガンガン撃墜している彼女ら全員がえげつない
  • ヘレナ「躊躇なくこちらを破壊しにくる・・・」
    リリスと相対しての台詞
    今までアルマらが躊躇したところを見たことがない
  • アルマ「本物の殺意・・・!」
    リリスとの戦い後の台詞
    今まで戦ってきた全ての敵機に謝れ

どの会話もツッコミどころしかない。

ライトノベルに感化された素人が書いたのかというレベル。

心が痛くなってくる。

過去にあった出来事が原因でわざとそういうキャラ(彼の場合は中二病)を演じているとかの設定なら、まだ救いようがあるのかもしれない。

「最初はみんな色々な欠点を抱えていたけど、戦いの中で成長していく」といった演出もあるようなのだが、あまりに表現が弱いというか薄い。

キャラクターに感情移入するための演出や内容が、決定的に不足している。

絵も声優もそれほど悪くない。

何にせよ、今後の展開次第で評価が変わる可能性はまだあるのだろうか。

緊張感の欠落

MSで笑いあったり、じゃれ合うのが薄ら寒い。

戦場へはピクニック気分で出撃している。

???「遊びでやってんじゃないんだよ!」

「ヒルドルブの主砲がカッコイイから、廃棄されたのを取りに行こうぜ」とか、思いつきでノリで作戦を立案しているなど、戦争をしている緊迫感が欠如しており、終始不快でしかない。

どこぞのゲーム雑誌が「骨太な設定」とか書いていたように思うが、全くの逆でフワフワ過ぎて酷い。

開発に忖度しすぎでは?

お金をもらって記事を書いていたのかと邪推したくなるレベル。

まだ途中なので、もしかしたらVol.2や3で挽回・・・していくのかもしれない。

敵の女性パイロットであるリリスの方が、ちゃんと戦争している感じが出ていて共感出来る。

ネタバレ
放棄されたヒルドルブを回収しようとした結果、主人公の陸戦高機動型ザクを中破される。

ゴミ拾いに行って、使える機体を壊して命を危険にさらすとかもうアホかと。

感想

1セット2,000円の価値はなく、500円くらいが適正と言ったところだ。

特典機体とブログで感想を書く為とは言え、購入したことを反省している。

お金をもっと大切に使うべきだと、改めて痛感した。

ディスクで購入していたなら、当日売りに行くレベルだ。

まだ買っていない人で古参プレイヤーは、連動で追加される機体の強さなどをよく確認した上で、本当に買うべきか良く考えて慎重に購入して欲しい。

Vol.3まで全てが出てから購入しても、決して遅くはない。

新規プレイヤーの人は、先に無料で遊べる「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」という作品があるので、先にそちらを触れた方が良いだろう。

そちらでシステムが気に入って、コードフェアリーの雰囲気が大丈夫なら、アリかもしれない。

「機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy」ローンチPV – YouTube

しかしまぁ、クソゲーとまでは言わない。

クソゲー・オブ・ザ・イヤーに輝くゲームに比べれば、ゲームとしては確かに遊べる。

致命的なバグもないし、人によっては楽しめるのだろう。

しかしこの作品が好きな人には申し訳ないが、筆者は駄作だと確信している。

制作者が、勘違いして作ってしまったゲームと言うべきなのだろう。

アニメなら1話を見た時点で、見るのを辞めていたくらい酷い。

ゲームもバトオペ2の流用がほとんどで、シングルプレイならではの目新しい要素が乏しい。

アニメとしてもゲームとしても中途半端、それがコードフェアリーだ。

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