MOBA系のゲーム「ポケモンユナイト」

POKEMON UNITE

ポケモンユナイト | 『Pokémon UNITE』公式サイト

2021年7月21日(水)からNintendo Switchで登場した基本無料の新作ゲーム「ポケモンユナイト」。

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)というジャンルのゲームで、League of Legendsといった世界的に人気のタイトルも存在する。

今回は本作がPay to Winかどうかも含め、感想を書いていこう。

ポケモン

ポケットモンスター – Wikipedia

ポケットモンスターの略で、日本では知らない人がいないほど、メジャーかつ人気のゲームを中心としたメディアミックス作品。

1996年に任天堂のゲームボーイ向けソフトとして発売されて人気が出た。

ジャンルは育成RPGで、プレイヤーはポケモントレーナーとして、ゲーム中に登場するポケモンを捕まえ、育て、ポケモンリーグに挑戦し、チャンピオンを目指す。

ゲームボーイとソフトを持ち寄ることで、他のプレイヤーと対戦やポケモンの交換が行うことが出来た。

赤と緑という2種類のソフトが販売されて、片方だけでは全てのポケモンを集めることが出来ず、交換が必須だった。

戦わせるだけでなく集めるといった遊び方もあり、幅広い年齢層や性別を問わず多くの人が楽しんだタイトルだ。

MOBA

マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ – Wikipedia

上からの第三者視点で一つのキャラクターを動かし、味方チームと共に敵チームと戦うジャンル。

キャラクターは戦闘することで成長し、性能やスキルが向上・変化する。

見た目はディアブロのような感じだが、試合ごとにキャラクターのレベルはリセットされるため、キャラクターごとの恒久的な育成要素はない。

ポケモンユナイトの概要

特徴

ゲーム画面

まさにMOBAのキャラクターに、ポケモンを採用したという説明で完結するのが本作。

トレーナーは空気。

ただ注意が必要なのは、原作のポケモンに存在した炎や草タイプなどは影響しないことだ。

つまりリザードンはフシギバナに強いということはない(ただしスキルの性能による相性は存在する)。

ルール

  • 試合終了時にスコアの多いチームが勝ち
  • 野生ポケモンや相手チームのポケモンを撃破することでエオスエナジーを得て、ポケモンのレベルが上がる
  • エオスエナジーを相手のゴールに入れることでスコアになる
  • 1対1ではレベルの高いポケモンが基本的に有利
  • 戦闘では数が多い方が有利
  • 野生ポケモンの中には撃破時に特殊な効果を持つものがいる

勝つための簡単なアドバイス

リザルト画面
  • ポケモンごとの特徴をよく知っておく
    ピカチュウは遠距離戦が得意なアタッカーだが、接近戦は打たれ弱いなど
  • 味方との連携が最重要、MAP画面をよく見ておく
  • 敵が多い場合は逃げる
  • 撃破されないようにHPを高めに維持する
    HPはゴールやその近くの木の実、もしくはスタート地点(下長押しでワープ可能)で回復出来る
  • スコアで勝敗が決まるので、エオスエナジーを多く溜め込み過ぎずに適時ゴールしておく

余談

キャラクターのトレーナー名(ID)は有料(100ジェム200円)で変更できる。

キャラクターの性別や見た目を変えることは出来なかった。今後、有料アイテムという形で登場するかもしれない。

なので最初にキャラクターを登録する場合は、よく吟味して決めよう。

課金

ゲーム内通貨

1ジェム約2円
  • エオスコイン:ゲーム内で入手可能で主に対戦後の報酬かチャレンジ(クエスト)等で手に入る
  • エオスチケット:ミッション(有限で期間ごとに更新)かバトルパスで入手出来る
  • ジェム:現金で購入する
ジェム1ジェム当たりの価格(円)備考
601202.0初回だけ2倍の120ジェム
2454902.0初回だけ2倍の490ジェム
4909802.0初回だけ2倍の980ジェム
1,2202,4402.0初回だけ2倍の2440ジェム
2,7404,9001.8290ジェム分お得
3,5006,1001.7450ジェム分お得
7,10012,0001.71,100ジェム分お得
ジェム価格表

使用可能ポケモンの購入

カビゴンは690円

ゲームで使うポケモンはエオスコインか、ジェムで購入することで使用可能(unlock)になる。

ただし味方チーム内で同じポケモンは使用出来ないため、一時的にランダムで使用可能になっていないポケモンも選択して使用出来る。

エオスコインはチャレンジで条件を達成することで貯められるほか、スタンダードバトルで50コイン、CPU戦だと半分の25コイン貰える。

カビゴンだと6000エオスコインか、345ジェムで使用可能だ。1ジェム2円換算で690円。

エオスコインでは$6000 \div 50 = 120$回のスタンダードバトルで購入できる。ちなみに1戦は10分、マッチングや編成などの時間も考慮して12分とすると、$120 \times 12 = 1440$つまり24時間ほど。

ただしバトルで手に入るエオスコインは2100枚までの制限がある。チャレンジ報酬を考慮していないので、実際にはもう少し楽だとは思うが。

道具

道具はエオスコインかエオスチケットで購入

ポケモンに持たせる道具はエオスコインか、これもゲーム内でエオスチケットで入手可能だ。

こちらもゲーム内の有利不利に繋がる要素だが、ジェムを使って現金による購入が出来ないため、対戦したり、チャレンジでエオスコインとエオスチケットを貯めよう。

もちものきょうかキットは、ポケモンに持たすことが出来る道具を強化出来るもの。強化の度合いにもよるが、より多く強化した道具の方が有利であることは間違いない。

ファッション

2,740円の雨合羽

トレーナーのファッションは、エオスチケットかジェムで購入できる。

中にはかなり高額に設定されたアイテムも存在する。

バリヤードの着せ替えは2,400円

一方ポケモンの方のホロウェア(着せ替え)は、ジェムのみでの購入となる。

こちらもかなり強気な価格設定なので、購入する際はよく検討してからどうぞ。

バトルパス

バトルパス(黄色の鍵マークのアイテムはプレミアム購入者のみ入手可能)

1週間ごとに与えられたデイリーミッションを達成することで、到達度に応じたアイテムを獲得出来る。

報酬は「ホロウェア」やトレーナーのファッション、エオスチケット、もちものきょうかキットなど。

別途プレミアムパス(490ジェム=980円)でより多くの報酬が貰える。プレミアムパスPlus(840ジェム=1,680円*)ならより高い到達度からスタートして、楽に報酬が受け取れる仕組みになっている。

*:985ジェムが840ジェムに割り引きされていた。本来の価格は985ジェムつまり1,970円。

結論

Pay to Winかどうかについて。

まず使用ポケモンの開放について見ていこう。

基本的には対戦ゲームなので各ポケモンの特徴を知っておくことは重要だ。実際に動かしてみるのが一番なのでゲームに対する理解を深めるという意味で課金によって差が出るだろう。

ただ1週間で入手出来るエオスコインの上限に制限はあるものの、例えば開放するポケモンを強いポケモンだけに限定(ネットの攻略サイト等で調べる)すれば、無課金でも何とかなりそうではある。

ただし次々と新しいポケモンは追加されていくはずだろうから、追加されるポケモンのキャラパワー次第では無課金で解放するまでの間、一時的に不利になることも考えられる。

一方で「もちものきょうかキット」はエオスチケットのみによる購入だが、入手方法と数が限られており、バトルパスで有料のプレミアムパスを解禁した方が多く入手出来るため、課金した方が有利と言えそう。

使用可能なポケモンや、「もちものきょうかキット」の数から、Pay to Winの要素はあると言えそうだ。

もちろん、他の課金ガチャゲーに比べればそれほど高くなりにくく(もちろん課金の仕方次第だが)良心的だとは言える。

感想

初めてMOBAというジャンルのゲームで遊んだ。

本作は日本であまり一般的に浸透していないMOBAというジャンルが、ポケモンという人気のIPによって広まる可能性を秘めたタイトルだと言えそう。

一方でこのポケモンが好きなユーザー層が、このMOBAというジャンルを面白いと感じるかは、難しいところ。

そもそも原作のポケモンとは見た目こそ共通していても、ゲームシステムは全くの別物である。また他のプレイヤーとの対戦がメインであることなどから、一人でも遊べた原作と違い幅広くに受け入れられるかは疑問だ。

そしてMOBAを初めて遊んだ者の個人的な感想だが、正直に言えばどこが面白いのか分からなかった。

キャラクターを操作して、相手を倒した時の爽快感などが薄いことが原因だろうか。

また大勝か大敗かの大味な展開が多かった。どちらのチームがより上手い人が多くて、連携を取れているか、これに尽きる。

固定チームで上手く連携するのが面白いゲームであって、連携しにくい野良チームではその面白さが伝わりにくいのかもしれない。

一緒に遊べる友達を集めて、5人で遊べば楽しそうだ。

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