映画「ベスト・キッド2」

ベスト・キッド2 – Wikipedia

まさか続編があるとは思わなかったが、怖い物見たさで見てみることにした。

その感想を書こう。

あらすじ

空手少年大会終了直後から始まる。

宮城の父(宮城も相当年を取っているはずだが)が危篤だと、沖縄から知らせがあり、宮城は急遽帰国することになった。心配に思ったダニエルも一緒について行くことに。

沖縄に着くと、宮城が沖縄を出て行く原因になった佐藤(沖縄ではかなりの有力者)に出会い、長年の因縁に決着を付けるべく決闘するように迫られる。またダニエルは現地でクミコという女の子と出会うも、佐藤の甥で弟子のチョウゼンに嫌がらせを受けることに。

ダニエルちゃんが前作の彼女だったアリちゃんとマッハで別れてたんだけど!前作のイチャイチャは何だったの!?

ストーリーの都合じゃないデスカ?アリを沖縄に連れて行くのは無理がありますし、アリが彼女のままだとダニエルはクミコとイチャイチャ遊べないデスシ・・・。まぁお察しクダサイ。

良かった点

宮城の過去

謎に包まれていた宮城の過去に触れて、掘り下げられることになった。ただそれほど驚くような過去はなかったように思う。

沖縄戦について

ダニエルが村でトーチカを見ながら、「ひどかったろうね。10日で1万5000の米兵が死んだ。」と言ったが、その後宮城が、「15万の沖縄人と日本人もな。まったく人間は愚かだ。」と答えたシーンがある。

沖縄人と日本人と分けて考えている辺り、沖縄占領下における統治方針が根強く残っているものの、沖縄戦の悲惨さを取り上げたのは、日本人として嬉しいし良かったように思う。

悪かった点

沖縄なのに標準語が英語

ほとんどの人が英語で会話し、日本語がオマケ程度。沖縄返還後のはずなのだが、日本人同士の会話でも英語。英語圏の人からすれば、日本語での会話だと字幕が多くなるので仕方ないのだが、日本人が見ると違和感しかない。

そして登場する人のほとんどが日本語がどうしても発音が下手、こればっかりは仕方ないので逆に楽しむくらいの気持ちで見るのが吉。

空個でチョウゼンちゃん初登場時に、宮城さんから「英語がうまいね」って言われてるけど、逆に肝心の日本語がへたっぴ過ぎるわ!!!

演じていたユウジ・オクモトさんは日系アメリカ人なので、日本語の発音は仕方ないでショウ。

佐藤の心変わり

佐藤が台風の中で家の下敷きになって死にかけたところを、宮城とダニエルに助けられて、びっくりするくらい簡単に和解した。

何これ、もうチョロすぎて全然駄目だろう。その程度の憎しみで、宮城に決闘を挑んでいたのだとガッカリさせられた。ちょっと最後の締め方が雑だと思う。

チョウゼンちゃんが、叔父さんに縁を切られた時にダニエルに言った「コロシテヤルゾ~↑」の発音がツボに入って・・・プフーーーッ。

日本語は難しい言語ですから、察してクダサイ。まぁ彼の嫌がらせのシーンの演技力は素晴らしかったと思いマスヨ。

総評

前作以上に架空の日本&沖縄文化が見られるという意味では面白いかも。

しかし後半の物語の収束の仕方が、もうちょっと他になかったのかと思うくらい、理解に苦しむもの。かなり悪ぶってた佐藤が簡単に改心するのは、ちょっと無理がある。

前作よりも出来は悪い。正直見なくても良かったと思ってしまった。

ダニエルちゃんが日本というか沖縄の文化に触れて楽しんでいるところは、なんか微笑ましかったよ。

まぁ沖縄でロケは一切行われていないようで、さらに時代考証にも色々難はありマスガ・・・。娯楽作品ですから、面白ければ良いのデス。

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