映画「ベスト・キッド3」

ベスト・キッド3/最後の挑戦 – Wikipedia

2まで見たのだから、いっそ3まで見てしまおうということで、感想を述べよう。

あらすじ

前作の学生KARATE大会が終わった後、ジョン・クリーズが教え子を殴ったため、生徒達は皆道場を去ってしまい、廃業の危機を迎える。そこでベトナム戦争時の戦友である、金持ち社長のテリー・シルバーに相談し、宮城とダニエルに復讐することになる。

テリーは次のKARATE大会でダニエルを負かすため、KARATEの問題児とされるマイク・バーンズを呼び寄せる。マイクに自分の持つKARATE道場の権利を一部譲る代わりに、ダニエルをKARATE大会に参加させて、叩きのめすように指示する。

当初ダニエルは宮城に諭されて、KARATE大会に出るつもりはなくなっていたが、マイクの執拗な嫌がらせによって、無理矢理参加することになる。しかし、宮城は大会のための稽古をしてくれず、そこに付け入るようにテリーがダニエルを指導することになる。

テリーはダニエルに徹底的に相手を痛めつける戦い方を教える。そしてジェシカ(新しい女友達)とダンスパーティーに参加した時に、チンピラを雇ってけしかけて、逆にダニエルに殴らせる。自己嫌悪したダニエルは、テリーの道場へ指導を断りに行くも、テリーと共にマイクとジョンが現れてネタばらし、マイクにボコボコにされるも、宮城が助けに入って逆にフルボッコにする。

心を入れ替えたダニーは宮城に師事し、KARATE大会に参加。決勝で反則行為を連発するマイクに打ち勝つ。

良かった点

KARATEの師であり人生の師でもある宮城

シリーズを通してぶれず、深く心に残る宮城の教えは、今作にもちりばめられている。

また間違いを犯したダニエルに対して、「どんな傷も癒えるものだ 耐えるのだ」といって諭すことは、人間としてなかなか出来ることではない。

宮城の立ち振る舞い、生き方、教えこそ、このシリーズの最大の魅力であることは間違いない。

悪かった点

シナリオが意味不明

復讐したいなら、宮城やダニエルを襲いかかり、怪我をさせたり、家や店、車を破壊したりすれば良い思う(作中の警察は仕事をしていない様子)。

しかしこのテリー、KARATE大会で負かすことに固執し過ぎて、対戦相手のマイクを雇ったり(道場の一部権利を譲るという多額の出費)、自ら家宅侵入したり、小芝居でダニエルの信用を得たりと、涙ぐましい努力を重ねており、見ている方は失笑するレベル。

なぜそこまでやるのか、なぜその努力を他に活かさないのか。むしろそれだけ努力したから、お金持ちで社長にもなれたのだろうけど。本当に理解に苦しむ。

ジェシカの存在意義

会ったときは彼氏と別れたと言いつつ、再会した時には再び付き合うことになったとか言い出したりして、女友達という良く分からないポジションのまま、引っ越しした陶芸家の女の子。この映画のヒロインポジションとして出てきたはずなのだが、中途半端過ぎてツッコミどころ満載だ。

ダニエルの劣化

前作の決勝であれほど足を痛めつけられても、最後に自分の意思で戦い抜いたはずのダニエル。今作の決勝ではマイクにボコボコにされて、あっさり負けを認めようとする。前作からの成長を感じられず、むしろ精神的に弱くなっている。

最後の判定

明らかにダニエルの判定負けだと思うのだが、大会ルールによるとダニエルの優勝らしい。あんなに殴られ蹴られたのに。見ている方からすれば、何故勝ったのか良く分からないまま終わってしまう。

総評

高い評価を付けている人が多いが、今作は赤点レベルでかなり酷かった。続編物は面白くないという定説を裏付ける証拠作品と言えよう。

一作目はまだ王道で面白いと思うのだが、二作目と三作目はどちらも蛇足と言って良い出来映えだろう。

驚くべき事にベスト・キッド4があるようだが、AmazonPrimeビデオの対象でなかったので見てない。ここまで見てきたのだから、Prime対象になれば懲りずに見ようとは思う、そしてレビューしよう。

ところでさ、宮城さんとダニエルちゃんが盆栽ショップを始めるけど、そんなに売れるものなの?アメリカでさ。商売そんなに甘くないと思うんだけどなー。

既に1970年代にはアメリカやヨーロッパで、盆栽協会があるくらいメジャーなものになっていたようデス。盆栽と庭木を会わせた日本からの輸出額は2001年のデータですが、6億4000万円にも上りマス。
盆栽 – Wikipedia

そんなにお金になるんだ・・・(・・・ガサゴソ)

・・・そのスコップを持って、どこに行く気デスカ!?

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