中部方面隊創隊62周年記念行事に行ってきた

74式戦車の試乗体験イベント

陸上自衛隊 中部方面隊 公式WEBサイト(GSDF Middle Army)

2022年10月2日に兵庫県伊丹市にある伊丹駐屯地で、記念行事が行われたので行ってみた。

ちなみに自衛隊の行事に参加するのは初めてで、とても楽しみにしていた。

内容

  • 10:30-11:00 観閲式
  • 11:10-11:40 観閲行進
  • 11:40-12:10 訓練展示
  • 12:30-15:10 戦車・資材運搬車試乗(要整理券)
  • 装備品展示
  • 子供広場・売店・募集相談コーナー
  • 音楽演奏会

個人的な目的

74式戦車の動くところを見る(撮る)ことと、74式戦車に試乗すること。

74式戦車が一番好きなので、一度は動いている実物を見たかった。

74式戦車 – Wikipedia

見学記録

入口

伊丹駐屯地東門

全体としては9:00から開始のようだが、現地に到着したのは8:00。

東門で並んでいたが8:30には入場できた。

西門へは行かなかったが、後ろに並んでいた人曰く、かなりの行列だったらしい。

門を超えた近くのテントの下で、簡単な手荷物検査を行った後、お目当ての戦車試乗の整理券を手に入れるべく、グランド近くの配布場所へ移動した。

恐らく早い段階から並んでいる人の大部分は、試乗の整理券か、メイン会場(グランド)の場所取りが目当てなんだと思う。

戦車等試乗整理券配布

74式戦車試乗整理券

10:30-11:00で戦車試乗の整理券が配布されるとHPに記載されていた。

この整理券は何と先着順であり、早めに並ぶ必要があった。

8:40には配布場所に到着したが、既に多くの人が並んでいた。

1-5の各レーンごとに4列で並ぶように指示があり、並ぶレーンによって乗車時間が変わる。

8:40時点で既に1レーンは満員であり、9:00までに全てのレーンが埋まったと思う。

しかしレーンが全て埋まったのにも関わらず、整理券が配布されたのは9:45から。

会場はまだ残暑で厳しい環境であり、体調を崩しかがみ込む人、途中で諦めてどこかへ行った人、列を整理していた自衛隊員に文句を言う人など、少々険悪な空気になることもあった。

自衛隊員の人曰く、早く整理券を配れるように上に問い合わせているものの、許可が下りなかったらしい。

整理券くらい現場の裁量で配って欲しいと思うが、確かに判断が遅いと感じた。

装備品展示・アトラクション体験・売店

観閲式まで時間があったので、その間に色々見て回った。

16式機動戦闘車
01式軽対戦車誘導弾
20式5.56mm小銃

機動戦闘車や小銃などの装備品が屋外で展示されていた。

自衛隊員が近くにいて、写真撮影をしてくれたり、装備の解説をしたりと、かなりフレンドリーな感じだった。

アトラクション体験(ロープによる物資運搬)

近くではロープ橋による物資の運搬体験が行われていて、子供連れの親子が楽しんでいた。

屋台

屋外では露店がいくつもあって、特に焼き肉系のお店の行列が凄く長かった。

キーホルダーやプラモデルなどの記念品を販売している店もあった。

「黙食できない者の使用を禁止する」

自衛隊の建物内にあった張り紙。

施設内でコロナ対策がしっかり行われていることがよく分かる。

観閲式

観閲式(演台に兵庫県知事)

各自衛隊の部隊が行進して入ってきて、後から自衛隊幹部?のお偉いさんがバスで入場した。

各部隊の紹介の後、兵庫県知事を始め、数人のスピーチが行われた。

内容は暑さでよく覚えていない。

その後、数分間に渡って来賓している国会議員などを紹介し、各部隊が退場して終わり。

自衛隊員も自由席からは常に背を向けた状態なので、あまり見どころはなかった。

終わり間際に女性隊員が熱中症なのか、付き添われて先に退場していた。

他にも男性隊員が両側から支えられて運ばれていたりと、脱落者が目立った。

軽装でチビチビと水筒のお茶を飲んでいた筆者だがかなりの暑さに参っていた。

隊員の方は通気性の悪そうな迷彩服で、何より水分補給が自由に出来なさそうだから、大変だ。

本当にご苦労様です。

観閲行進

自走砲

各部隊の車両が車列を組んで、グランドの中を一週していた。

最前列なら迫力があったかもしれないが、暑さのため日陰から撮影していた。

砂埃対策として事前に散水が行われたが、後半では乾いてしまいかなり舞い上がっていたから、前列の人は結構キツかったかもしれない。

訓練展示

74式戦車の行進間射撃(中部方面隊創隊62周年記念行事:2022年10月2日) – YouTube

恐らく最大の見せ場はこの訓練展示なのだろうと思った。

グランドに入ってきた74式戦車の行進間射撃は、まさに音の暴力とも言うべき圧倒的な迫力。

運動会のピストルの100~1000倍くらいの音圧(当社比)で、心臓の弱い方は極力参加を避けた方が良い。

幼い子は泣き出し、女性(恐らく子供?)の「もう嫌!」という阿鼻叫喚が印象的だった。

こればかりは動画で伝わるものではなく、実際に現地に行って体験しないと分からない。

ここで初めて、この炎天下と人混みの中、来て良かったと思えた。

74式戦車の試乗

消毒とヘルメット受領

入口で整理券と引き替えに入場し、消毒した後、ヘルメットを受け取った。

ヘルメットは内側に紙の使い捨てカバーが装着されているので、清潔感を保たれていたのが良かった。

74式戦車への搭乗風景

乗降用の階段は傾斜があるため、足腰が不自由な人には大変厳しい。

また実際に動き出すとかなり激しく揺れる。

電車で大きく揺れるよりも2~3倍くらい激しいので、しっかり手すりにつかまっていないとかなり危ない。

筆者は試乗しながらスマートフォンで動画撮影を試みたが、スマートフォンを落とさないように、また倒れないようにするのに必死だった。

もし今後体験される方がいたなら、動画撮影は諦めて両手でちゃんと手すりを握った方が良い。

下手すると機材を落としたり、自分が倒れかねない。

74式戦車試乗(中部方面隊創隊62周年記念行事:2022年10月2日) – YouTube

感想

残暑の中だったので、待ち時間も長く、正直辛かった。

あまりの暑さからか、日頃のストレスからか、隊員の対応の差も気になった。

礼儀正しく丁寧に接してくれる人もいれば、詳細は避けるがムスッとして対応する人も中にはいた。

幹部候補生の征服は半袖で涼しそうだったが、一般隊員の迷彩服はとても暑そうなのを見ていると、格差を感じずにはいられない。

それはさておき、可動している74式戦車が見られて、また試乗出来たことは良い思い出になった。

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