モンスターハンターワイルズ(MHWilds)のMODについて

最近、モンスターハンターワイルズでやることがなくなってきたので、いろいろ導入して試している。
せっかくなので今出ているMODを紹介していく。
MODを導入する意義
快適・便利系
ゲームにおいて、面倒だったり不便なシステムを修正して快適に遊べるようにする。
またグラフィックを設定以上に細かく調整して、性能の低いPCでも快適に遊べるようにしたMODもある。
中にはメーカーが対応しなかった不具合を、ユーザー自身が修正したというMODまである。
ビジュアル系
ユーザーが作成したオリジナルの武器や防具のデザインに変更する。
見た目のみ変わり、性能は変わらないMODがほとんどである。
中にはプレイヤーや他のキャラクターを露出度の高い衣装にしたり、中には裸(nude)にしたりするもの(いわゆるNSFW)もある。
特にMOD配布サイトで意図せず見てしまう恐れ(Nexus Modsのサイト内での設定によって制限は可能)があるので、閲覧環境には特に注意すること。
ちなみに対象となる武器や防具などのテクスチャ(見た目)を差し替えているだけなので、他のプレイヤーの端末(PSやXbox、PC)から見れば適用されていない(外見に変化はない)。
逆にMODの条件次第だが、他のプレイヤーが条件を満たしていれば、自分のPCから見て他のプレイヤーにMODが適用される場合は起こり得る(もちろん他のプレイヤーから見て変化はない)。
チート(改造目的)
基本的にゲーム体験を著しく損なう可能性が高いMOD。
ゲーム寿命を縮めたり、他のプレイヤーに迷惑を掛ける恐れがあるため、利用には注意が必要。
MODの前提条件
PC(Steam)版であること。
PS5やXbox Series X|SではMODを導入出来ない。
MODの注意事項
まず、すべてのMODの導入は例外なく、改造行為に該当するという点を理解しておく必要がある。
どのような内容のMODであっても、最終的な判断はゲームメーカーや運営会社に委ねられており、アカウントの停止や、最悪の場合は法的措置に発展する可能性すらある。
また、本人の意図に関わらず、オンラインプレイにおいては他のプレイヤーに不快感を与えることもありうる。
さらに、チート目的のMODを導入すれば、本来のゲームバランスや楽しさが損なわれ、結果として自身のゲーム体験の寿命を縮めてしまう恐れがある。
加えて、MODによっては長時間かけて大切にプレイしてきたセーブデータが破損するリスクも存在する。
中には、悪質なプログラムが仕込まれており、PC内の情報流出やファイル破損、もしくは物理的な破損といった被害に繋がる可能性も完全には否定できない。
以上の理由から、MODの導入は完全に自己責任で行うべき行為である。
本記事の筆者としては、MOD導入によって生じたいかなるトラブルについても責任を負うことはできないことを、ここに明記しておく。
MOD配布サイト
Monster Hunter Wilds – Nexus Mods
Nexus Modsというサイトから入手する。
ダウンロードには登録(要メールアドレス)が必要だが、無料で行える。
繰り返しになるが、露出度の高い衣装や防具、裸MODも公開されていることがあるので、閲覧には注意すること。
MOD管理マネージャー
初期設定
Fluffy Mod Manager at Modding Tools – Nexus Mods
MODの管理を簡単にしてくれるアプリケーション。
ダウンロードしたらzipファイルを適当な場所(Cドライブ直下などのドキュメントルートなど)に解凍し、Modmanager.exeを起動する。

Monster Hunter Wildsを選択すると、MonsterHunterWilds.exeが見つからなかったと表示されるので手動で指定する。
SteamLibrary(Steamで設定した保存先) > steamapps > common > MonsterHunterWilds > MonsterHunterWilds.exe
SteamLibraryフォルダの場所が分からない場合、Steamを開き、左上のメニューにある設定 > ストレージから調べること。

MODの適用
MODファイルはFluffy Mod Managerフォルダ内の、Games>MonsterHunterWilds>Modsの中にzipやrarのファイル(圧縮された状態のまま)を保存していく。
MODを有効化する場合は、以下に図示したようにスイッチをクリックする。

MODがゲームフォルダの適切な場所にコピーされて、動作する。
削除する場合は、スイッチを再びクリックすればゲームフォルダから除去される。
MODの留意点
依存関係
MODは依存関係があり、前提となるMODが存在する。
必ずMODページに作者の説明がある(基本は英語なので苦手なら翻訳する)ので、よく読むこと。
バージョンアップとMOD
ゲーム本体がバージョンアップしたことで、MODが動作しなくなる場合がある。
ゲームのバージョンアップを意図的に回避するか、MODを除去して対応すること。
動作しなくなった場合の処置
MODを導入したことでゲームが正常に動作しなくなる場合がある。
以下に簡単な対処法について記しておく。
MODを外す
MODをOFFにして、何もMODが適用されていない状態で動作するかチェックする。
その後、それぞれのMOD(依存関係も含めて)ごとにONにして、どのMODが悪いのか問題を切り分ける。
ゲームファイルの整合性を確認
MODを全部OFFにしても動かない場合、ゲームファイルに異常がないかチェックする。
Steamのライブラリ > ゲームの上で右クリック > プロパティ > インストール済みファイル > ゲームファイルの整合性を確認
ゲームの再インストール
ゲームをアンインストールして、再びインストールし直す。
MOD紹介
必須
REFramework at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
他のMODの土台になっているMODで、ほとんどのMODで要求される。
なのでMODを導入していく場合、必ず最初に導入することになる。
改善・便利系
アイテムポーチと弾ポーチの自動補充
Auto Item Pouch Restock at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
- キャンプに入る
- クエスト受注
- セクレトポーチメニューを開く
これらの操作を行うと、自動でアイテムポーチと弾ポーチを補充する。
事前にアイテムセットを1度呼び出しておく必要がある。
一時保管ポーチへの自動化
Skip Pouch Replace Prompt at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
アイテムポーチが一杯だった時に、ダイアログを表示させずに、自動的に一時保管ポーチ(ボックス)へ送る。
常にアイテムを満載にしている人に便利。
フォトモードの強化

PhotoMode Plus at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
カメラの可動範囲を拡大する。
カメラが近すぎる場合にキャラクターが消える効果を除去する。
デフォルトのフォトモードは制限が多く、個人的にこのMODを導入したかった。
各種マスクデータのオーバーレイ表示
MHWilds Overlay at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
ボスモンスターのHPや各プレイヤーのDPSなどを追加で表示する。
クエスト状態にならないと表示されない模様。
本来は隠された情報を見えるようにするため、チートに区分されるべきなのかもしれない。
ただ武器や攻撃パターンの違いによるDPSを調べたりするのには重宝する。
本MODは、作成者であるlingsamuel氏の共有ユーティリティMODであるCatLibと、REFramework Direct2Dが要求される。
CatLibのOptional filesにあったreframework-d2dでは上手く動作しない?
CatLib at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
REFramework Direct2D at Monster Hunter Rise – Nexus mods and community
REframeworkメニューでUIごとのON・OFFやサイズ変更を行う。
フォーカスモードなしで傷などを表示
Highlight Enmey Wounds and Weak Points at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
フォーカスモードで確認しなくても傷が分かるようになる。
グラフィック系
3D モデルの最適化
Performance Booster Re-Model at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
見た目を維持しつつ、3Dモデルを最適化することで、パフォーマンス向上を目指しているMOD。
ゲーム中のカクツキが気になる場合は試してみる価値はあるかもしれない。
ビジュアル系
武器の見た目を変える
Layered Weapon at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
武器の見た目を他の武器に置き換えるMOD。
武器の重ね着が待てない人向け(正式に実装されるかは不明だが)。
アーティア武器の見た目を変える
Artian Dual Blade Replace at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
こちらはアーティア武器種(双剣)全てのデザインを置き換える。
チート系
クエストを改造したり、他のプレイヤーに著しく影響を与えるMODについては除外している。
しかしこれらのMODも間接的に他のプレイヤーに影響を与えるため、特にオンラインでの使用は慎むべきだろう。
全てのアイテムを購入可能にする
Shop Tweaks – All Items in the Shop at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
素材や消費アイテムをショップに追加する。
武器や防具、護石は含まれない。
アイテムの価格を破壊する
Item Cost Tweaks – Buy for 1z sell for 99999z at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
全てのアイテムを1zで購入したり、99999zで売却できるようになる。
上のMODと組み合わせて使うと効果的というか壊滅的というか。
素材なしで装備作成
No Crafting Requirements at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
武器の作成に素材が不要になる。
ただしゼニーは必要らしい。
また武器の出現に必要な素材の入手及びストーリーの進捗の条件を無くす効果はない。
アーティア武器の編集
Artian Editor at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
アーティア武器の厳選に時間を掛けたくない人向けのMODで、アーティア武器のボーナスを自由に編集できる。
編集はREframeworkメニュー(起動時に出現し消してもデフォルトだとInsertキーで呼び出せる)から行う。
本MODは、作成者であるlingsamuel氏の共有ユーティリティMODであるCatLibが要求される。
CatLib at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
HRを4倍速で
4x Hunting Rank Points (HR) at Monster Hunter Wilds Nexus – Mods and community
取得するHRポイントを4倍にする。
早くHR到達による解禁をしたい人向け。
余談:個人的なMODに対する考え
個人的にMODが悪いという考えは持っていない。
オフラインでの利用という前提条件の下で、ゲームの寿命を延ばすという意味ならMODは価値がある。
僕の場合はフォトモードで遊ぶのに、制限の解除は非常にありがたい。
中にはユーザーのMODを容認し、積極的にサポートしているゲームタイトルも数多く存在する。
MODは他のプレイヤーに迷惑を掛けず、上記で説明したリスクを受け入れた上で、個人もしくは閉じた小規模のコミュニティで楽しむことが望ましい姿ではないかと思う。
一方で、ゲーム体験のすべてを開発側で管理したいと考えるメーカーにとって、MODは厄介な存在であるし、MODを快く思わないユーザーもいる。
さらに残念ではあるが、MOD利用者の全員が正しくルールを守っているとは限らない。
前述の注意事項で取り上げたように、闘技場のタイムアタックにおけるランキングでは開始直後から、上位者のほとんどがチート利用者によって独占されているという悲惨な状況が起きた。
こうした事案が繰り返されれば、せっかく本作から導入された異なる機種間でのクロスプレイ機能も、次回作では見送られる可能性があるだろう。
それは当初から予想できたことであり、非常に残念に思う。