国内メーカー(?)Great VowのLEDタクティカルライトをレビューする
12年前に買ったLED LENSER T7を使っているのだが、もっと明るい手持ち用のライトが欲しくて探していた。
すると、日本企業?が発売している1万ルーメンという強力なライトが見つかった。
早速レビューしてみたい。
目次
Great Vowとは?
元々は花冠、ブーケなどを造花を専門とする株式会社ROMANTICが手掛けるアウトドア・ブランドらしい。
片や女性向けの商品で、もう一方はほぼ男性向けであり、2つの関連性は全く見出せない。
また見て頂いたら分かるかと思うが、Great VowブランドのHPはまだ作りかけのようだ。
住所が載っていたので、Googleマップで調べてみると以下のような建物が出てくる。
熊本市郊外にあるようだが、どう見てもよくある戸建ての家である。
なるほど?
ライト本体のレビュー
内容物
販売元がとても気になるものの、商品が良ければ問題ない。
とりあえず、送られてきた中身は上記の写真の通りである。
良かった点
非常(災害)時に強い
単4電池ホルダーが付いてきているので、専用の充電池が使えない状態になっても、単4電池3本で代用できる点は良いと思う。
言うまでもないが、普段から単4電池を備蓄しておく必要はある。
明るさ
1万ルーメンという数値が正しいのかは分からないが、少なくとも200ルーメンのLED LENSER T7よりは遙かに明るい。
広げた状態だと満遍なく明るいことがよく分かる。
側面LEDライト
側面にもLEDライトが付いており、よく拡散するためランタンとして使えそう。
悪かった点
バッテリーが中華製
これが最悪でかつ致命的である。
日本メーカー?が企画したそうだけど、本当なのかと疑いたくなるレベルである。
ちなみに中国語の「超火」とは、「とても熱い」という意味らしい。
翻訳してもヤバそうな意味でつい笑ってしまった。
しかもなんだか電池が傷だらけで、中古感がとても滲み出ている。
少なくとも絶対に家の中に置いておきたくない一品であることには違いない。
収束時のライトの質
LEDが4つ搭載されているようで、一番絞った状態だと上記画像のような形になる。
品質の低さを表しており、「日本のメーカー」が作ったとは考えられない。
むしろこの品質で「日本のメーカー」を名乗るなと言いたい。
結論
これは所ジョージ主催の雑誌、世田谷ベースで紹介されたとか、米軍で採用されたとか、日本企業が企画したなどと吹聴している商品である。
しかしその実態は、安かろう悪かろうを体現した粗悪品である。
その世田谷ベースという雑誌については一度も読んだことがないし、どういった経緯で商品が選ばれるのかよく分からない。
また米軍採用という謳い文句だが、組織的に大規模に購入したのかは不明であり、米兵の一人二人が個人的に買ったのを採用と言っている可能性まである。
つまりどちらも信用するに値しないということだ。
後々調べて分かったのだが、類似品がいくつもAmazonに出回っている。
3つほど挙げたが、他にもキリがないくらい出回っている。
日本企業が企画したはずなのに、何故これほどコピー商品が出回っているのか。
全くもって不思議である。
総論
以上、ここから導き出される推論は、日本人の中国メーカーに対する名義貸しだろう。
もちろん日本人が本当に企画し、中国で生産した結果、粗悪品が誕生し、流出してコピー品まで作られるようになったという被害者説も考えられる。
ただ前述の通り販売元が一軒家であること、元々は全く違うジャンルのショップだったのにいきなりアウトドア・ブランドを手掛けたことから、どちらの説がより信憑性があるかは、読者の判断に委ねるとしよう。
今のAmazonでは中国製品を売るために、日本人の協力者が出てくるようになった。
レビューを見ていても、昔は怪しい日本語のレビューで溢れていた。
最近では日本人が書いたと思われる、正しい日本語による中身のないレビューが散見される。
あまりの巧妙な手口に、本当に良い物を安く買うのが難しくなってきたと実感させられる。
幸いAmazonは返品するハードルが低い。
粗悪品だと思ったら、すぐに返品した方が良い。
粗悪品を駆逐する最良の方法である。