Gジェネレーション エターナルはクソゲーか?

いつものように、忖度せず「Gジェネレーション エターナル」の評価をしていく。
筆者のGジェネレーション歴
僕が遊んだことのあるGジェネレーションは以下の通り。
ちなみに遊んだ順に並べてある。
- NEO
- F
- F.I.F
- SEED
- PORTABLE
- SPIRITS
- WORLD
- OVER WORLD
- GENESIS
- CROSSRAYS
一番思い出が残っているのはNEOとF。
どの作品もいろんな意味で、癖が強かったと記憶している。
Gジェネレーションとは
ガンダム作品を舞台としたSRPG。
通常の8頭身ではなく、SDサイズになっているのが特徴。
ガンダムの各世界や年代を代表するMSやキャラクターを組み合わせて、自分だけのオリジナル部隊でゲームを攻略することが最大の特徴である。
Gジェネレーション エターナルとは?
HOME|SDガンダム ジージェネレーション エターナル|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
Gジェネレーションシリーズの最新作で、iOS、Android専用のゲームアプリである。
基本プレイ無料で課金要素あり。
非公式だが、PCで遊ぶことも一応は可能ではある。
自己責任で試してもらいたい。
良かった点
Gジェネレーションの最新作
家庭用ゲーム機としてクロスレイズが発売されたのが、2019年11月22日とだいたい5年以上も続編が出なかった。
もはや最新作は出ないかもしれないと思っていたから、リリースされるだけでありがたい。
遊びやすくなったシステム
オート操作
本作で一番良かった要素は、実はオート操作である。
戦闘開始から終了まで、全てオートで行うことが可能で、とても快適に遊べる。
従来作品を遊んでいると、一つ一つのユニットをチマチマ操作することは割とストレスだったので、この追加機能は非常にありがたい。
ちなみにクロスレイズでは「全行動」という仕組みが追加されたが、本作のオート操作とは似て非なるもので使い勝手は悪かった。
戦艦の廃止
今作では戦艦とそれに付随していたキャラは、サポーターという単なるステータス上昇としての扱いになった。
たしかに従では来、戦艦から出撃させたり、帰還させていたが、ゲームとしてテンポが悪かった。
オート操作が複雑になることが予測されることもあって、廃止は仕方なかったと思う。
ステージごとの難易度
最初は機動戦士ガンダムしか遊べないが、シリーズをクリアすることで、ZガンダムとSEEDシリーズが解禁される。
後のシリーズほどレベルが高く設定されているため、従来作品と違って一定の難易度が保たれる。
そのおかげで支援攻撃や支援防御の有用性が飛躍的に向上した。
敵との戦力差によっては、今までのシリーズではほとんど感じられなかった詰め将棋のような、戦術性のある骨太の戦闘シミュレーションを楽しめる。
シリーズ部隊や出撃制限
シリーズ部隊や出撃制限によって、使用可能なユニットやキャラが制限される。
一見すると不自由だが、いろんなユニットを育てて使ってみるキッカケとしてはアリだと思う。
ゲーム寿命を延ばすことにも貢献している。
スマートフォンゲームならではの更新頻度
家庭用ゲームと違い、頻繁で長い期間の更新が見込める。
従来のGジェネレーションは全てクリアするとやることがなくなったが、スマートフォンゲームならスタミナ制ということもあって、長く楽しめる。
オリジナルのSEEDシナリオ
本作では機動戦士ガンダムSEEDのゲームオリジナルシナリオが発表されている。
特に映像付きなのでかなりお金を掛けて、制作していることが伝わってくる。
SEEDファンなら、そのために本作を遊んでみようと思う人もいるだろう。
悪かった点
課金ゲームであること
課金ユニットとキャラの優遇
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課金ゲームなので、現金を投入した方が強い部隊が作れるし、その分攻略も楽になる。
特に現在の最高難易度であるエターナルロードのエキスパートは、敵ユニットが圧倒的に強く、現状では無課金や微課金によるクリアは絶望的だと思われる。
最低でも限界突破(☆☆)以上のURとサポーターという、一定以上の攻撃力を確保出来なければ、無理ゲーに近い。
時間を掛ければ、それらのユニットやサポートが無料分で揃うはずなので、マイペースに進めれば良いだけとも言える。
サービス終了と共に抹消
今までのGジェネレーションシリーズは家庭用ゲーム機なので、ゲームソフトとハードウェアさえ動けば、今までもこれからも懐かしくなったときに思い出して遊べる。
しかしエターナルに関しては、サービス終了と共にゲームそのものが失われ、今後は一切遊ぶことが出来なくなる。
過去には買い切りアプリとしてリリースされたスマートフォンゲームも存在するが、希有なケースなので期待しない方が良いだろう。
マスターリーグ(PvP)
サービス開始から半年くらいは様子見かと思っていたら、どうやらもうすぐPvP要素を出すようだ。

- スコアアタックイベント
- ランキングなし
- 報酬はダイヤなどでユニットとキャラはなし
- 完全オートバトル
- 行動順は機動力の高いユニットから
- 5ターンで終了
- 1部隊5ユニット&キャラ+サポート
- 同一ユニットは禁止
最高のスコアを目指すなら、限界突破(☆☆☆)UR×5とサポーターURが最低のスタートライン。
そこから勝てそうな組み合わせを取捨選択するゲームになることは間違いない。
あえてプロデューサーは言及しなかったが、僕は声を大にして言いたい。
これぞ課金ゲームではお馴染みの、「札束で相手の頬を叩く」モードである。

完全オートバトルかつ同じユニットを禁止にしている時点で、露骨にプレイヤーが戦術的に介入できる要素を排除したことは明らかだ。
戦力で劣る状況を工夫で覆すことは本作の魅力だと思っていただけに、運営がそれを叩き潰しにきたからどうしようもない。
動画からは「無課金や微課金に配慮してます、楽しめますよ」という雰囲気を出そうと必死であるが、これはもはやゲームと呼ぶべきでない。
賭け金の返ってこない賭博のような「なにか」である。
競馬やパチンコはリターンが見込める(それでもほとんどは損をするが)ものの、課金ゲームに関してはゲーム内容に対して現金が支払われる。
本作に限らず全ての課金ゲームに言えることだが、本当につぎ込んだ金額に見合う価値があったのか、よく考えた方がいい。
このPvPの根底にあるものは利益至上主義であり、より強くプレイヤーを課金へと誘導することが目的であることは明白である。
そのような路線は排除していくものだと思っていたが、やはり本作も他の課金ゲームと同じだったようだ。
サポーターやキャラのアビリティによる編成の制限
Gジェネレーションの良さの一つに、自分の好きなような自由にユニットとキャラを組み合わせて遊ぶとにある。
しかし本作では、サポーターによって能力が上昇するユニットのタグやシリーズが決まっていて、キャラもまた性能が上昇するユニットのタグやシリーズが設定されている。
つまり部隊におけるユニットとキャラの組み合わせが固定化しやすい。
今作では従来シリーズにあった編成の自由さは、部隊の強さとトレードオフになっている。
オート操作のアホさ
射程が相手より長いにも関わらず、射程外から攻撃しようとしない。
どんなに敵のHPが少なくても、最も高い火力の武装を選ぶ。
配置の順番に攻撃し、位置取りも考えずに突っ込む。
ただあまり賢すぎると手動で操作する意味がなくなるので、これくらいで良いかもしれない。
レアリティ至上主義で雑魚キャラ扱いのGジェネオリジナルキャラ


画像を見ていただいたら分かるように、URキャラとRキャラでは性能が数値としては倍以上も違う。
Rキャラはレベルの上限も低ければ、アビリティも貧弱、そして同じレベルだったとしてもUR以下という救いようのない扱いである。
ゆえにほとんどがRにされてしまったGジェネオリジナルのキャラクターは、軒並み不遇の扱いを受けている。
GジェネレーションFでオリジナルキャラを中心に遊んでいて、その後のシリーズでもオリジナルキャラを使い続けたユーザーの一人として、これは非常に不愉快である。
ただ今後のアップデートで、キャラクターの強化手段が増えるかもしれないので、それに期待したい。
実質的なキャラクターの減少
サポーターの登場によって、戦艦ユニットが削除されたことはデメリットでもある。
それ以上に主に戦艦向けだったキャラクターもサポーターとして採用されたため、通常のパイロットとしては省かれてしまった。
MSに乗ったことがないようなキャラを前線に送り出すのも、Gジェネレーションシリーズの遊び方の一つだっただけに残念だ。
会話が意味不明なキャラクターリクエスト
キャラクターリクエスト通りにMSやキャピタルをプレゼントしたり条件を達成しても、何とも噛み合わない奇妙な反応が返ってくる。
セリフを流用しているせいだが、もう少し何とかならなかったものかと思う。
ハマーン・カーンにいたっては、対価として「俗物がッ!」と罵ってくる。
これはこれでファンとしてはご褒美なのか?
不自然で歪な開発経路図

ゲーム上の都合からか、原作の設定とは大きく異なる開発経路になっていることが多い。
例えば、
- 各種ジンから地球連合群のG兵器(イージスやバスターなど)を開発
- ハイザック・カスタムからガザC
など、ツッコめばキリがないくらい。
またシリーズによっては陣営のまとまりがいい加減で、陣営ごとにしっかり分けて欲しかった。
これら開発経路図を考えた人はゲームの都合を最優先にし、あまりガンダム作品に思い入れや興味がなかったことが分かる。
これはあまりにもセンスが感じられない。
レアリティの弊害
ウィングゼロやデスサイズヘル、アルトロンはSSRなのに、サンドロック改とヘビーアームズ改はSRとバランスが悪い。
特にSRはSP化しないと使いにくいため、SSRとSRの差はかなり大きい。
総評
過去、全てのGジェネレーションシリーズは新作が出るたびに、奇妙な追加要素をくっつけて繰り返し批判を浴びてきた。
あの名作と言われているFでも、僕も含めユーザーの思い出補正が強く、今から遊ぶには大変な根気が必要である。
シリーズ | 残念な要素 |
---|---|
F | 最悪の武装バランス ほぼ無限のボーナスステップ 原作キャラの空気感 |
PORTABLE | テンポ最悪のハロスコア |
SPIRITS | 同上 |
WORLD | 意味不明なジェネレーションブレイク |
OVER WORLD | 狂気のオーバーインパクト |
GENESIS | 宇宙世紀シリーズのみ |
CROSSRAYS | 宇宙世紀以外の一部シリーズのみ |
ETERNAL | 課金ゲー |
ハッキリ言ってGジェネレーションはどの作品も、重大な問題を抱えているものばかりだ。
すぐに部隊が強くなって作業ゲーと化すことはシリーズ恒例であり、とてもじゃないが人に勧められなかった。
自分でもよくこんなに遊んできたと、少し呆れてしまう。
おそらくは毎回、今作こそ理想の作品ができあがっていると期待してしまうのだろう。
そして今回のエターナルは、万人受けしやすい内容でとても遊びやすく、熱中できるものに仕上がっている。
そう、課金ゲームでさえなければ・・・。
課金ゲームの良いところは前述の通り、ゲーム内容が更新されていくことである。
一部の信者もといユーザーが、多額の献金ならぬ課金を行うことで、潤沢な開発費でコンテンツを増やしていくことが課金ゲームのおけるビジネスモデルだ。
しかし良い内容の更新ばかりがされるとは限らない。
いつ収益が悪化したり、また運営のさじ加減一つで、露骨に課金させたくなるような醜悪な内容が追加されることになる。
今のところ、シリーズ随一の面白さとクソ満載の課金要素(特にPvP)を足して、「佳作」という評価が適切ではないかと思う。
ただしマスターリーグや今後アップデートされる内容によってその評価は大きく変化する。
時間の無駄遣いであると、呆れてゲームを削除するまでは、このレビュー記事を逐一書き直していくことにしよう。
招待コード
どうぞ、お使いください。
招待コード:AEGXSRRK6GCC3A