【カメラ性能比較・通常撮影編】Pixel 8、g52j G5 II、Pixel 6、EOS 80Dのカメラ性能を比較してみた
過去にPixel 6を購入した時に、手持ちのカメラ性能を比較したことがあった。
あれから手持ちのデバイスも入れ替わったりしたので、再び比較検証を行っていく。
今回用いたデバイスは以下のとおり。
メーカー | モデル | 種別 | 発売年度 |
---|---|---|---|
Pixel 8 | スマートフォン | 2023 | |
Motorola | g52j 5G II | スマートフォン | 2023 |
Pixel 6 | スマートフォン | 2021 | |
Canon | EOS80D | 一眼レフカメラ | 2016 |
Amazon | Fire HD 10 plus | タブレット | 2021 |
Canon EOS80DのレンズにはSIGMA 18-35mm F1.8を使用した。
Fire HD 10は本来は閲覧用の端末であり、当たり前の話だがカメラ性能が重視されていない。
ゆえに最も酷い絵になることは容易に想像出来る。
比較参考のために載せているので、予め留意してもらいたい。
余談だが最初の一覧の画像はiPad Proで撮影した。
目次
テスト環境
通常とマクロ撮影(接写)、暗所での3パターンを想定して撮影した。
ちなみに望遠に関しては検証していない。
光学ズームが可能なPixel 8 Proなら、比較検証する価値はあっただろうが、今回検証するスマートフォンは望遠機能はデジタルズームしかない。
記事を書いていて長くなりそうなので、記事は3分割にすることにした。
通常撮影
Fire HD 10
モデル | Fire HD 10 Plus |
大きさ | 1944*2592px |
絞り値 | f/2.4 |
露出 | 1/20 |
ISO(感度) | 294 |
焦点距離 | 2mm |
もっと悪い絵になると思っていたので、想定よりはかなり良い印象である。
前回使用したのは2017年モデルだったが、それに比べれば解像度は増していることが分かる。
ただ一般的なスマートフォンと比べても、画質で厳しいことには変わりなく、スマートフォンが使えない時にメモ用途で使うくらいだろう。
Pixel 6
モデル | Pixel 6 |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/24 |
ISO(感度) | 175 |
焦点距離 | 7mm |
2年以上経過したスマートフォンではあるが、十分綺麗である。
少なくともブログなどでは解像度を落として掲載するため、これ以上は必要ないとも言える。
g52j 5G II
モデル | g52j 5G II |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/40 |
ISO(感度) | 1641 |
焦点距離 | 4mm |
後発だからか、Pixel 6よりもくっきりと写っているように見える。
Pixel 6に比べg52j 5G IIの方が感度を上げた代わりに、露出(シャッター速度)を稼げている。
そのためより画像がしっかりしたのかもしれない。
Pixel 8
モデル | Pixel 8 |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.7 |
露出 | 1/24 |
ISO(感度) | 169 |
焦点距離 | 7mm |
予想外だったのだが、Pixel 8の結果である。
g52j 5G IIとあまり変わらないという印象だ。
画像のプロパティそのものは感度が押さえられ、ノイズが少ないことが分かる。
ただソフトウェアによる処理が優れているためか、眺めている分には両者に大きな違いが見出せなかった。
EOS 80 D + 18-35mm F1.8
モデル | EOS 80 D + 18-35mm F1.8 |
大きさ | 6000*4000px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/80 |
ISO(感度) | 250 |
焦点距離 | 20mm |
解像度では有利だった一眼レフだが、下手をするとPixel 8やg52j 5G IIの方が綺麗にも見える。
絞り値をなるべく他のデバイスに近づけるために絞ってみたが、小物であってもボケが生じていることが分かる。
一方のスマートフォン側はF値が低いはずなのに全体的にボケが少なく、全体的に解像度が高く仕上がっている。
やはりスマートフォン側はソフトウェア処理が優秀なのだろう。
通常撮影の感想
実際に比べてみて思ったことは、スマートフォンのソフトウェア処理が向上していることに驚かされた。
車に例えるならオートマ車であり、クラッチなどの複雑な操作を必要とせず、誰でも簡単に動かせるようになっている。
綺麗な絵が誰でも取れるように、各社しのぎを削って工夫していることがよく分かる。
ただ一眼レフが不要になったかといえばそうではない。
一眼レフもオートで綺麗に撮影出来るモードは存在するが、最大の利点は細かく設定してボケなどを撮影者が自由にコントロール出来る点にあるのだろう。
次回以降にマクロ撮影と暗所での撮影を行っていくので、そちらの環境でも評価したい。