【カメラ性能比較・暗所撮影編】Pixel 8、g52j G5 II、Pixel 6、EOS 80Dのカメラ性能を比較してみた
今回で最終回、暗所でのカメラ性能を違いを見ていく。
目次
暗所撮影
Fire HD 10
モデル | Fire HD 10 Plus |
大きさ | 1944*2592px |
絞り値 | f/2.4 |
露出 | 1/10 |
ISO(感度) | 1200 |
焦点距離 | 2mm |
目を凝らしてよく見ると、うっすらと被写体が見える。
どうやらFire HD 10 plusの感度限界は1200のようだ。
十分に光源が確保出来ない環境下では、全く使えないことが分かる。
Pixel 6
モデル | Pixel 6 |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/15 |
ISO(感度) | 4533 |
焦点距離 | 7mm |
被写体が暗い中でもハッキリと写っている。
ソフトウェアによる処理が優秀なのがよく分かる。
g52j 5G II
モデル | g52j 5G II |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/10 |
ISO(感度) | 25600 |
焦点距離 | 4mm |
25600というかなり高い感度に切り替わってしまったせいで、Pixel 6に比べて画質が落ちている。
あまり洗練されてない印象を受けた。
Pixel 8
モデル | Pixel 8 |
大きさ | 3072*4080px |
絞り値 | f/1.7 |
露出 | 1/15 |
ISO(感度) | 3210 |
焦点距離 | 7mm |
見た目はPixel6と大差ないが、感度はより押さえられていることから、よりノイズが少なくなっていると思われる。
EOS80D + 18-35mm F1.8
ISO6400
モデル | EOS80D + 18-35mm F1.8 |
大きさ | 6000*4000px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/4 |
ISO(感度) | 6400 |
焦点距離 | 18mm |
ISO6400で撮影してみたが、シャッター速度(露出)が思った以上に稼げず、綺麗に撮影するのが難しい。
今回は横着をして手で撮影したが、これほど遅いなら三脚を用いるべきだろう。
画質は光源が確保されている場合に比べて、当然ながらガタ落ちしている。
しかし他のデバイスに比べ、昼間のような明るさになっている点が大きく違う。
もう少し感度を下げて撮影したかったのだが、シャッター速度の低下と別に、オートフォーカスが効かなくなるという問題も生じた。
ISO25600
モデル | EOS80D + 18-35mm F1.8 |
大きさ | 6000*4000px |
絞り値 | f/1.8 |
露出 | 1/15 |
ISO(感度) | 25600 |
焦点距離 | 18mm |
ISO6400ではシャッター速度が遅すぎたので、ISO25600でも撮影してみた。
シャッター速度が稼げたおかげでブレも減った。
高感度によるノイズはさておき、ISO6400に比べて綺麗になった印象すらある。
暗所撮影の感想
Pixel 6とPixel 8は暗いままでも、お手軽簡単に綺麗な絵が撮れる。
EOS80Dはシャッター速度の低下とオートフォーカス、ノイズに苦しめられるが、写真の明るさを自分で選べるのが強み。
三脚を用いる、RAWで撮影して後で現像するなど手間暇を惜しまなければ、よりよい絵が作れると思う。
g52j 5G IIは、ここでもミドルレンジスマートフォンの限界を感じる。
撮影はそのものは可能だが、感度が極端に上がってしまって、ノイズが多い写真になってしまう。
Fire HD 10 plusについては、当初から分かっていたことなので何も言うことはない。
総論
ごくごく当たり前の結論を書く。
簡単に綺麗な写真を撮りたい人は、ハイエンドスマートフォンを購入するのが良い。
今回用いたのはPixel 8だったが、より上位のPixel 8 Proなら光学ズームも搭載されている。
より幅広い写真が楽しめるだろう。
簡単な物撮りや記録レベルならg52j 5G IIでも十分だろう。
マクロ撮影や暗所撮影といった特殊な環境下では欠点が多いものの、普通に明るい場所で撮影する分にはハイエンドスマートフォンとの差を見つけるのは難しい。
むしろ圧倒的な安さと性能のバランス、コストパフォーマンスの高さこそがエントリーやミドルレンジクラスの最大の武器である。
一眼レフカメラは、スマートフォンのソフトウェア処理が優秀になってきていることもあり、単純な画質の優位性を見出すのが年々難しくなってきている。
しかしボケであったり、イメージセンサーのサイズの大きさによる物理的な情報量の優位性は覆されていない。
三脚を用意したり、しっかりフラッシュやライトなどで光源を確保したり、パソコンのRAW現像ソフトで細かく調整したりすれば、スマートフォンを上回る絵を作ることは可能だ。
もちろん一眼レフカメラそのものの大きさと重さがあって、気軽に持ち運べるとは言い難い。
時間とお金、気力が求められるのだ。
スマートフォンの手軽さに比べれば、かなり大変である。
これらの情報がスマートフォンや一眼レフカメラを買うのに参考になればと思う