韓国の梨泰院で起きたハロウィン将棋倒し(群集事故)のまとめ
目次
ソース
ソウル転倒事故の死者151人に うち外国人は19人=消防当局 | 聯合ニュース
ハロウィン
ハロウィンとは本来、ケルト人の死者の霊にまつわる祭りで、日本でも商業的に販促イベントとして盛んに取り上げられてきた。
ちなみに毎年10月31日が本来の祭りの日である。
現場
韓国のドラマで舞台になった場所(しかもドラマもハロウィンを扱っていた)らしく、いわゆる聖地巡礼に訪れた人で混雑していた。
場所は緩やかな傾斜になっており、幅は軽自動車一台がギリギリ通れるかどうかくらい。
動画まとめ
非常にショッキングでグロテスクな内容が含まれている。
明らかに心肺停止の方が映っていたりと、阿鼻叫喚の壮絶な映像がほとんど。
閲覧には十分注意されたし。
圧迫されて苦しむ人々
あまりの人の多さに建物によじ登る人
事故直前の路地で起きた押しくらまんじゅう
閲覧注意
事故現場で下敷きになった人を救助する様子
救助隊が女性や、看護師、兵役経験のある男性に助けを求める
心肺蘇生を行う人々
心肺蘇生を行う人々2
建物上階から撮影されたもの
非難する傍らで
大通りの様子
誰かが押した?
【韓国梨泰院圧死事故】「押せ! 力比べのように前後から圧力」…有名ユーチューバーの証言 | Joongang Ilbo | 中央日報
梨泰院雑踏事故:「5、6人が故意に押した」 相次ぐ証言…警察が監視カメラ映像の分析に着手-Chosun online 朝鮮日報
路地に入ろうとする人と出ようとする人で大混雑だったようで、警察などの誘導もなく、無秩序な状態だった。
後から複数の人から、男(ら?)が押したという話が出ている。
既に警察が動いているようだが、果たして特定出来るのか。
犯人は厳罰に処すべきだが、人混みゆえに状況が分かりにくく、えん罪を問われる人が出てきそうなのも心配。
事故が発生しても歌って踊る
梨泰院圧死事故:救助現場前で「大騒ぎで歌い踊る人々」動画拡散-Chosun online 朝鮮日報
現場付近では、馬鹿騒ぎを続ける群衆の姿が動画で拡散される。
蘇生のために協力する人もいれば、騒ぎ続ける人もいる。
悲しい。
政治問題
「第2のセウォル号」に危機感 尹政権、序盤最大の試練に – 産経ニュース
結果的に、警察による統制が必要だったのもしれない。
しかし主催者がいないイベントに対して、どこまで国が責任を負うべきか。
安全のためなら、規制も含めて検討すべき。
日本では
過去に日本では、明石花火大会の歩道橋事故が記憶に残っている。
一時期はコロナウィルスの影響で自粛されていたが、人が集まる花火やテーマパーク、コミックマーケットのようなイベントが再び開催されるようになっている。
ありがたいことに過去の事件を教訓に、警察官や警備員、スタッフが人混みを管理しているので、悲惨な事故は回避出来ている。
特にコミックマーケットのように、主催者が責任を持って人員を配置し、徹底して安全を確保しているノウハウは凄い。
ただ管理されていたとしても、絶対に安全安心だとは限らない。
つい最近にも、日本で同じような事故が起きる可能性はあった。
花火大会終了後に怒号・悲鳴、JR駅に観客殺到して大混乱…路線立ち入りも : 読売新聞オンライン
また突発的な事故や、無差別死傷事件が発生した場合、同じように人を踏み倒して逃げる人々で二次被害が出る可能性もある。
君子危うきに近寄らず
昔から「君子危うきに近寄らず」という言葉もあるとおり、賢い人は安全が確保出来ない危険なところには近づかない。
このような恐ろしさは、実際に自分で経験しないと分かりにくいのも事実。
若者はそういった経験が浅く、危険だと言われても、人が大勢集まるイベントの魅力の方が勝るのだろう。
改めて管理されていない人混みの恐ろしさを、世界に知らしめた事件になった。
しかし事件が人々の記憶から風化すれば、再びまた別の場所で起きる。
余談「将棋倒し」
余談だが、将棋倒しと言う言葉は、日本将棋連盟の抗議でメディアでは使用されなくなった。
Yahoo! – 「将棋倒し」使わないで=明石の事故で日本将棋連盟が要望(時事通信)
Wikipediaによれば、14世紀の太平記が文献として最古らしい。
日本将棋連盟の抗議は意図は理解出来るものの、一種の言葉狩りであり、疑問の余地が残る。
その後
盗まれた遺品
ネックレスから財布までどこに… 遺族「それでも遺品なのに」:ネイトニュース
鞄や服などは回収できたが、財布や貴金属はほとんどなかったそうだ。
信じられないが、あの現場で多くの人が持っていったかもしれない。