ワークマンのレインウェアINAREM(イナレム)やAEGIS(イージス)などのレビュー

ワークマンのレインウェア「INAREM(イナレム)」

バイクで雨の日に走るので、レインウェア(レインスーツ)が欲しくなった。

そこで作業着を中心に評判の良いワークマンで、INAREMというブランドが格好良かったので買ってみた。

その感想を書く。

レビュー

NR001

NR001

INAREM(イナレム)ストレッチレインスーツ。

上下組、つまりジャケットとズボンのセット。

値段は4,900円とかなりお手頃価格だった。

耐水圧20,000mmに透湿度25,00g/m^2/24hと、他のワークマンで売っているレインウェアを比べても非常にスペック上は高性能である。

そう、スペック上は。

ちなみに耐水圧は、どれだけ強い雨に強いかとか、濡れている場所に体重を掛けて座っても大丈夫か、ということを表した数値だ。

一方の透湿度は、レインウェア内部の湿度を逃がす性能を表しており、高いほど蒸れにくい。

レインウェアの耐水圧、透湿性とは? お問い合わせ | ブリヂストンスポーツ株式会社

さて、いわゆる大雨の時に本レインウェアを使用したのだが、結果は散々だった。

全身が無事浸水
表面は完全に湿っている

耐水圧が20,000mmなので嵐でも耐えられるらしいが、大雨の段階で水が貫通し、ほぼ全身が濡れてしまった。

そして悲惨だったのはポケット。

現金だけでなく保険証や免許証、レシートも水没

腹のポケットはもちろん、見た目が防水対策されてそうな胸ポケットも開けてみると、内部に水が溜まってた。

ワークマンに文句を言おうとしたが、本社には実はお問い合わせ先がない。

店舗に言うことくらいしか出来ず、返品するしかなかった。

BIR001A+NR007

イージスのジャケットとイナレムのズボンの組み合わせ

きっと値段が安かったから防御力が低かったのだろうと、ジャケットとズボンを別々で買うことにした。

ジャケットは耐水圧10,000mmで、透湿度5,000g/m^2/24hと数値上の性能は低め。

ズボンは耐水圧20,000mmに透湿度25,00g/m^2/24hである。

一番の期待していたのはポケットで、ジャケット正面から見て右の内側にメッシュのポケットが付いている。

内側なので、外よりも雨から守ってくれそうである。

ジャケット正面3箇所とズボン2箇所のポケットに、藁半紙を入れて防水性能も確かめてみることに。

財布は同じ轍を踏まないように、ジップロックに入れた上で内ポケットに収納した。

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ジップロックはスマートフォンを入れて使うことも出来るため、非常に万能で使い勝手が良い。

雨の日に頼りになるので、ジップロックは推奨したい。

さて前回と同様、大雨の時にバイクで3~4時間ほど走ってみた結果を書こう。

今度は上下組のNR001と違い、高い防水性能を発揮した。

一方で首元から雨が侵入したため、胸部と背中が少々濡れたが、これは許容範囲だろう。

どうやら防水性能は各数値よりも、価格の方が重要らしい。

ジャケット外側のポケットは全滅

ただしポケットについては、NR001と大して変わらず、ジャケットのポケットは全て水没。

試験的に入れておいた藁半紙は全て溶けてしまい、後で掃除するのが大変だった。

一方、ズボンのポケットは浸水せず。

これはジャケットで覆われていたことが大きく影響したと思われる(ジャケットはLサイズで大きめだった)。

ポケットの防水性能は総じて使い物にならないレベル。

AGA02

INAREM(イナレム)の防水グローブ

一番の防水性能が低かったのがこのグローブ。

カタログでも注意書きで「完全防水ではありません」と書いてあるが、正しくは「防水ではありません」である。

全く防水性能を感じられず、1時間もしないうちに「ずくずく」の状態になって、搾れば濡れた雑巾みたいに水が滴り落ちる。

バイクで使用しているが、プロテクターは一切入っていないので、衝撃に対する防御力も低め。

数少ない利点を挙げるとするなら、乾きやすいことと、防水グローブとしては珍しく(水を防げていないが)スマートフォンのタッチに対応していることである。

ただしタッチの感度はあまり高くなく、直接指で操作するのを100%とすると、70%程度の感度だろうか。

単純な防水性能を求めるなら、ゴム手袋をした方が合理的だと思った。

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まずタッチパネルの操作は出来ないが。

感想

シャツやズボン、パンツ、ブーツなど、ワークマンは今まで高い期待に応えてくれた。

しかしレインウェアは、非常に残念としか言いようがない。

徒歩で使う分には問題ないが、やはり自転車やバイクで使う人が多いはずなので、十分耐えられるだけの性能はやはり欲しい。

特にポケットに関しては強い不満がある。

バイクでの使用を想定していないのかもしれないが、水が中に入らないように外側を覆うようなものが欲しかった。

余談だが、こんな記事がある。

YouTuberも登用、ワークマンが「現場の味方」でなくなった? カジュアル路線に苦言も…運営は作業服軽視否定: J-CAST ニュース

このレインウェアもカジュアル路線に迎合した結果かもしれない。

質実剛健を低価格で実現していたワークマンに戻って欲しいものだ。

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