ワークマンの空調服に中華製USB給電ファン(5V)を取り付けてみた
真夏のバイクで渋滞につかまると、暑さで茹で上がってしまう。
去年かなり辛い思いをしたので、今年は空調服で少しでも暑さが軽減されればと考えたわけだ。
その試行錯誤の結果や感想を書こう。
目次
空調服ファンシリーズ
空調服(ファン付き作業服)とは?
一般的に、ベストやジャケットの背面の腰部分に穴が開いており、そこにファンが取り付けられる服を指す。
ファンから服内部へと空気を送り込むことで、体を冷やすことが出来る。
ただし厳密には『空調服』は、『株式会社セフト研究所』及び『株式会社空調服』の登録商標である。
ゆえに他社の製品では、クールウェア、空調作業服、ファン付き作業服、空冷ウェア、空調ウェア、電動ファン付きウェアという名称が用いられる。
なぜ中華製ファンを買おうと思ったのか?
値段と専用バッテリーが問題だった。
値段だが、実際にワークマンで販売されている服やファンを見てみると、
- 長袖ジャンパー3,980円
- ファン4,980円
- バッテリー・充電器セット9,800円
と、全て揃えると2万円弱、物によってはそれ以上と、結構高い。
もし今持っているモバイルバッテリーを活用出来れば、コストがかなり圧縮出来て、かつバッテリー管理も楽になるのではと考えたわけだ。
今回使用した服
今回使用したのは、ワークマンで売っていたダブルインパクトという長袖のジャンパー。
これは広島にある『クロダルマ株式会社』の商品である。
サイズは「LL」。
これはキャメル色がこのサイズしかなかったためである。
服内部の風通しが重要なので、少々大きめのサイズでも問題ないはず。
ちなみにベトナム製だった。
中華製USB対応ファン
最近では闇市場と化しているAmazonで見つけてきたのが、こちらのファン。
ZuoMeiというブランドらしい。
とても中華っぽい。
強気の2年間の保証付きだそうだが、問題は2年後に連絡が取れるとは限らないこと。
商品説明によれば、9cmの穴の空調服に使用出来るらしい。
ちなみに取扱説明書だが、中華製特有の怪しい日本語と、サイズやフォントがバラバラなのが印象的だった。
取りあえずツッコミどころが多い。
取り付け
取り付け自体は特に無理な箇所もなく、問題なく取り付けられた。
ちなみにバッテリー用のポケットにはマジックテープが付いているが、AnkerのPowerCore Essential 20000だと大きすぎてテープがくっつかなかった。
動かしてみた
屋内
「強」だとそこそこの風量はあるようで、ジャンパー自体は膨らんだ。
そして袖と、わずかに首元から風が抜けていくので、それなりに涼しいように思う(実験した時は気温が低くてむしろ寒かったが)。
音も思ったよりは静かで、よほど図書館やカフェ(そんなところで使う人がいるのか?)静かな環境でない限り、使用しても他の人の迷惑にはならないと思う。
屋外
屋内ではかなり好印象だったが、屋外では一転して完全に風力不足だと感じた。
「弱」とか「中」は全くの論外で、胸部まで風が流れてこない。
「強」でも35度を超えるような猛暑では役に立たないだろう。
まだメッシュのジャケットに冷感シャツを着た方がマシだろう。
感想
28度以下の室内や、屋外でも日陰でかつ運動を控えれば、この5V中華ファンでも十分なのかもしれない。
ただ35度以上の猛暑日であったり、工事現場などの過酷な環境で作業する人には、完全に性能不足だと言える。
真夏にバイクで使おうと思ったが、この非力なファンでは恐らく後悔することになりそうだ。
ちなみに駆動時間だが、あまりにも風量が弱く使えないと判断したため、調べるまでに至らなかった。