ガソリン車かハイブリッド車の燃費を計算してみた
前回では乗り潰すつもりでハイブリッド車ではなく、ガソリン車を選んだと書いた。
果たして本当にハイブリッド車よりもお得なのか、概算でだが確かめてみようと思う。
前提
比較はソリオのHYBRID SZとHYBRID MX、Gで行う。
ちなみにHYBRID MXはマイルドハイブリッドと呼ばれる簡易版で、主に発進と加速時だけエンジンをアシストする。
ガソリン価格は170(円/L)で計算した。
計算結果
計算結果の表
項目 | HYBRID SZ | HYBRID MX | G |
---|---|---|---|
燃費(WLTCモード) | 22.3km/L | 19.6km/L | 19km/L |
1kmあたりのガソリン価格 | ¥7.62 | ¥8.67 | ¥8.95 |
1kmあたりのガソリン価格の差 | ¥1.32 | ¥0.27 | ー |
車両本体価格 | ¥2,293,500 | ¥1,921,700 | ¥1,647,800 |
車両本体価格の差 | ¥645,700 | ¥273,900 | ー |
元を取るための走行距離 | 487,670km | 1,000,004km | ー |
表の説明
数値はソリオ公式HPから参照し、燃費は国際基準であるWLTCモードを採用する。
価格は各グレードの最低額を用いた。
以下に各項目の計算方法について書いておく。
$1 {\rm km}あたりのガソリン価格=ガソリン価格 \div 燃費$
$1 {\rm km}あたりのガソリン価格の差 = 各グレードの1 {\rm km}あたりのガソリン価格 – グレード{\rm G}の1 {\rm km}あたりのガソリン価格$
$車両本体価格の差 = 各グレードの車両本体価格 – グレード{\rm G}の車両本体価格$
$元を取るための走行距離 = 車両本体価格の差 \div 1kmあたりのガソリン価格の差$
HYBRID SZであれば、1km走るごとにGとの価格差が1.32円縮まる。
車両本体価格の差は645,700円なので1.32で割った結果である、487,670kmが車両本体価格の差を埋めるのに必要な走行距離と言うわけである。
つまり約48万km走る人なら、HYBRID SZの方が得である。
マイルドハイブリッドのHYBRID MXなら、約100万kmは走らなければ、損のすることになる。
補足
実はこの計算において、ハイブリッドの駆動用バッテリーの交換を考慮していない。
ネクステージによれば、駆動用バッテリーの寿命は走行距離10万kmが目安らしい。
ハイブリッド車の寿命はどのくらい?メーカーの対応や交換費用の目安|中古車の【ネクステージ】
つまり十数万円から数十万円するバッテリーを、10万kmごとに交換しなければならない。
それも考慮すると、実際にどんなに走行距離を走ったとしても、ハイブリッド車が得をするのは難しい。
もしも可能性があるとするなら、ガソリン価格が1,000(円/L)くらい暴騰すれば、HYBRID SZなら8.2万kmで逆転する。
項目 | HYBRID SZ | HYBRID MX | G |
---|---|---|---|
燃費(WLTCモード) | 22.3km/L | 19.6km/L | 19km/L |
1kmあたりのガソリン価格 | ¥44.84 | ¥51.02 | ¥52.63 |
1kmあたりのガソリン価格の差 | ¥7.79 | ¥1.61 | ー |
車両本体価格 | ¥2,293,500 | ¥1,921,700 | ¥1,647,800 |
車両本体価格の差 | ¥645,700 | ¥273,900 | ー |
元を取るための走行距離 | 82,904km | 170,001km | ー |
一般の物流に与える影響と物価高を想像するだけで恐ろしい世界だと思うし、EVが普及していることを祈るばかり。
少なくとも自家用車の燃費を気にしている状況ではないだろう。
もちろん燃費以外にも各装備の違いがあるので、そこに価値を見いだせればG以外のグレードを選ぶこともあるだろう。
僕はそのような装備類に価値を一切見いだせなかったので、Gを選ぶことになった。