「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」(漫画『鬼滅の刃』より)

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」(漫画『鬼滅の刃』より)
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」(漫画『鬼滅の刃』より)

漫画『鬼滅の刃』にて、冨岡義勇が妹の命乞いをする主人公の竈門炭治郎に対して、激しく叱咤する形で放ったシリーズ屈指のインパクトある名台詞である。

出典

Amazon.co.jp: 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 電子書籍: 吾峠呼世晴: Kindleストア
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解説

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」の読み方は、漫画のルビでは「せいさつよだつのけんをたにんににぎらせるな」である。

「生殺与奪(せいさつよだつ)の権」とは、生きるか死ぬか、奪うか与えるかの決定権を指す言葉であり、本来は強者が弱者に対して一方的に持つ力を意味する。

冨岡義勇はその権利を「他人に握らせるな」と叫び、土下座して妹を守ろうとする炭治郎の受け身で哀願的な姿勢を強く否定した。

彼のこの言葉は、ただの叱責ではなく、今後炭治郎が生き抜いていく上での覚悟と自立を促すメッセージである。

  • 「他者に運命を委ねるな」
  • 「自分自身で選択しろ」
  • 「弱さのままで許しを請うな」

という思想が込められている。

この時点で炭治郎は、家族を惨殺され、妹も鬼になった直後であり、精神的にはどん底である。

そんな彼に対して義勇は、一見冷酷に見える言葉をぶつけた。

しかしそれは、「甘い考えでは妹も救えず、敵にも勝てない」という、冨岡自身の後悔と自戒に根ざしたリアルな忠告であった。

余談

同じく週刊少年ジャンプに連載されていた『るろうに剣心』にも、十本刀の悠久山安慈が生殺与奪という言葉を使っている。

「生殺与奪」という言葉自体、元々日本にある言葉で、中国から伝わってきて変化したという一説もある。

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