おざなりダンジョンの感想を書く

おざなりダンジョンとは?

概要

左からブルマン、モカ、キリマン

こやま基夫先生のファンタジー(+SF)漫画で、先生の代表作でもある。

こやま基夫@Gの影忍新刊Amazonさん (@nohonx) / Twitter

蛮族の女戦士モカ、獣人(猫)の盗賊ブルマン、犬とカンガルーを合わせたような魔法使いキリマンらが、冒険する物語である。

おざなりダンジョン 1巻 | こやま 基夫 | ファンタジー | Kindleストア | Amazon

シリーズ

作品の発表順は以下の通り。

  1. おざなりダンジョン 17巻
  2. なりゆきダンジョン 3巻
  3. なおざりダンジョン 8巻
  4. おざなりダンジョン TACTICS 5巻
  5. おざなりダンジョン クラウドパンゲア 1巻(未完)

ゴンドワナ大陸を舞台とした最初のシリーズが「おざなりダンジョン」。

続いて2つ目のシリーズが「なりゆきダンジョン」で、別の大陸であるローレシアを舞台にしており、「おざなりダンジョン」の直後の物語である。

3つ目の「なおざりダンジョン」は「おざなりダンジョン」の前日譚で、3人の出会いや彼らの過去が描かれるのが特徴。

そして4つ目の「おざなりダンジョン TACTICS」は、再び時系列が戻り「なりゆきダンジョン」の後の話になる。

ゴンドワナ大陸とローレシア大陸の戦争がメイン。

最後にクラウドファウンディングで生まれたのが、「おざなりダンジョン クラウドパンゲア」であり、未知のパンゲア大陸を冒険する。

良かった点

世界観

魔法あり、獣人あり、ロボットありと何でもありの世界が、個性的で素晴らしい。

わかりやすい

話がシンプルで途中から読んでも自然と入っていけるくらい、分かりやすい。

清涼感のある物語

読み終わってスッキリする話が多い。

取り上げるとするなら、「ジオ・サウルスの人工生物」の話とかオススメだ。

普段は魔法で攻撃することのないキリマンが、珍しく直接攻撃する回で、結構悲しい話。

後は「アカデミーの昇華の儀式」もなかなか良かった。

今まで悪事しかしてこなかったネクロマンサーが最後に改心し、それをエスプリが諭すシーンは多くの人に読んでもらいたい名シーンの一つだろう。

安心して読める作品

昨今の漫画はエログロのオンパレードで、売れるためなら何でもやる感じがある。

このおざなりダンジョンシリーズは、主人公の女戦士モカが際どいビキニアーマーを付けているのにも関わらず、驚くくらいエロくない。

安心して?読んで欲しい。

残念だった点

なりゆきダンジョンの打ち切り

当時のことはよく分からないが、なりゆきダンジョンは最終話が打ち切りでまとめたような感じになっている。

アベルとその僕らによるローレシア大陸で行われていた文明ゲームは、複数の全く違う文明を冒険するのは個人的に面白いと思った。

あのような終わり方になって非常に残念だ。

絵柄

シリーズ後期となる、おざなりダンジョン TACTICSとクラウドパンゲアの作画タッチがどうも苦手。

キリマンは変化ないのだが、モカとブルマンが結構違う。

モカはそれほど気にならないのだが、ブルマンがイケメン化?したらしく、ほとんど別人に近い。

確かに現在の他作品と比較すると、古い絵柄かもしれないが、あの作画が良かったファンも一定数はいたはず。

個人的にはおざなりダンジョン中期からなおざりダンジョンぐらいが、好みの画風だった。

感想

特に彼らの旅の目的はないのだけど、ずっと読んでいたくなる不思議な漫画という印象。

大抵の漫画は1回読んで読み返すことがないのだけど、おざなりダンジョンシリーズは3週くらいは読んだ。

今後のおざなりダンジョンシリーズの続編を楽しみにしたい。

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