「神聖ローマ帝国」を読んで
本ブログでも紹介したParadox社のストラテジーゲーム、Crusader Kings IIIの影響を受けて、読んでみようと思った。
概要
神聖ローマ帝国の誕生から死亡診断書が書かれ、そして埋葬されたところまでを解説している。
なぜ主に晩年はドイツが中心なのに「ローマ」なのか、何を持って「神聖」と名乗っているのか、読者の疑問を明らかにしてくれる。
感想
神聖ローマ帝国の歴史は多くの皇帝、諸侯、教皇などが登場し、複雑になっている。
本書ではそれぞれの立場や思惑も交えながら、丁寧かつ年代順に大まかな解説だったので、非常に読みやすかった。
本書において山場はいくつかあるが、やはり「カノッサの屈辱」が一番の見どころである。
破門されて諸侯から狙われる中、真冬のカノッサ城の前で裸足で3日もの間、懺悔し続けたのは日本でも有名な話だ。