Google Pixel 6のカメラ性能について様々なカメラと比較した
Googleから2021年10月28日(木)に発売されたPixel 6。
しかしカメラの性能がどれほど優れているのか、Googleの製品ページや実際に撮ってみただけではよく分からなかった。
なので手元に残っているiPhone 6 plusやFire HD 10(2017)、そしてEOS 80D+SIGMA 18-35mm F1.8と比較して見ようと思う。
一眼レフの代わりになるのか、また一眼レフとの共存についても述べたい。
目次
Amazon Fire HD 10(2017)
カメラ性能が低いと分かっていて、あえて比較用として出している。
それを念頭に置いた上で容赦して頂きたい。
さて、元画像の解像度は1600*912ピクセルと非常に少ない。
元々Kindle本を読んだり、Amazon Prime Videoを見るのが、本機の役割である。
咄嗟に撮らなくてはならない場面以外では、極力使用したくないカメラ性能であることは間違いないだろう。
iPhone 6 plus
解像度は3264*2448ピクセル。
2014年に発売したモデルだが、レンズ性能かソフトウェア処理が優秀なのか、細かい点を気にしなければまだまだ使えそう。
妙に暖色よりの色合いだが、フラッシュは焚いていない。
Google Pixel 6
解像度は4080*3072ピクセル。
細かさだけなら、一眼レフに迫るくらいで、十分過ぎる性能だと思う。
奥のカービィ(ピンク)とパックン(花のモンスター)もしっかりボケている。
土管の文字が少しぶれているのは、手ぶれの影響があったのだろう。
特筆すべきは、スマートフォンに搭載されているレンズとイメージセンサーでここまでの写真が撮れることだろう。
EOS 80D+SIGMA 18-35mm F1.8
6000*4000ピクセル。
比較するのは反則のような気もするが、やはりスマートフォンと一眼レフとではまだまだ超えられない差がありそう。
心なしか、ボケも自然に見える気もする。
そして絞りをコントロールすることで、被写体以外のボケの強さを調整出来る強みも一眼レフにはある。
スマートフォンにも、アプリで絞りをコントロール出来るものがあるのか探してみたが、見当たらない。
被写界深度エフェクトとかで、ソフトウェア処理でボケを作るものしかなさそうだ。
感想
Google Pixel 6の感想
昨今のスマートフォンの熾烈なシェア争いのため、最近のスマートフォンはかなり洗練されているのだろう。
思っていた以上に最近のスマートフォンは進化していると実感出来た。
結構前からスマートフォンのカメラでも、レンズの進化と強力なプロセッサによる画像処理によって、より綺麗な写真が簡単に撮れる(作れる)ようになっていた。
今回は旧機種のスマートフォンやタブレット、一眼レフとの比較だったが、本来であればiPhone 13などの他機種の最新鋭機と比較した方が、どの最新機種を選ぶか判断する上では価値があるのだろう。
ただ個人的にはミドルクラス以上の最新機種なら、どの機種でも一定の水準には達していると思う。
それ以上の違いを探すとしたら、ちょっと望遠が欲しいとか、画像処理後の好みで分かれる問題じゃないかと思ってる。
一眼レフ不要論
一時、アメリカだったか忘れたが、記者の取材でも一眼レフからiPhoneなどのスマートフォンに切り替えるといったニュースがあった(ソースを発見できなかった)。
確かにGoogle Pixel 6の使い勝手の良さ(他機種のスマートフォンでも)は、一眼レフとは比べ物にならないくらい良い。
とにかく軽量で、いつでも持ち歩ける(正確には持ち歩いている)ので、撮りたい瞬間に取れるのが何よりの利点だろう。
一方で画質の細かさは、未だに一眼レフが優位であることは間違いない。
イメージセンサーのサイズは、どうしてもスマートフォンである以上、大きな制約になっている。
また望遠も対応した高級スマートフォンも出ているが、一眼レフの望遠レンズの世界にはもちろん遠く及ばない。
当たり前の話であるが、一眼レフとの基本的な性能の比較では圧倒的に不利だろうし、今後も上回ることは考えにくい。
なので気軽に写真を撮りたいとか、別途一眼レフを買って持ち歩く程ではないが写真に興味がある層は、最新鋭のスマートフォンで十分満足できるだろう。
特にポートレートで撮影した画像は、後からボケをコントロール出来るようで、非常に面白くて便利な機能だと思う。
しかし本格的に高品質な写真(作品)を作りたいのであれば、最新のスマートフォンを持っていても、一眼レフの活躍の機会は大いにある。
一眼レフとの共存・併用
前述の通り、望遠だとスマートフォンでは用途にもよるが、一眼レフの望遠レンズと比べれば貧弱である。
なので広角はスマートフォン、望遠は一眼レフと使い分けるのも一つの考え方だろう。
広角レンズにわざわざ付け替えたり、予備機を用意したり、質の悪いズームレンズを使わなくて済むのは良いこと。