BOMATA(ボマタ)のデジタルはかり(スケール)で計ってみた
怪しいと分かっていても、使える中華製品があるかもしれない。
そんな一縷の望みを持って、今日も懲りずに中華製品を買い続けている。
今日は、Amazonでタニタと並んで売られていたボマタというデジタルスケールをレビューしていく。
目次
ボマタとは?
BOMATA JP
製品の化粧箱裏にBOMATA JPのHPが記載されていた。
URLはwww.bomata.netだがDNSエラーで存在していないようだ。
メールもあるようだが、@hotmail.comとフリーメールである。
所在地も書かれていたので、Google Mapで見てみる。
住所は「〒700-0845 岡山県岡山市南区浜野3丁目20」だが、Google Mapで見てもらうと分かる通り、番地が足りていないので、大まかな範囲しか分からない。
何だコレ?
ボマタは中国メーカー?
AmazonのBOMATA メーカー直営店に、特定商取引法に基づく表記として以下の内容が書かれていた。
販売業者: shanghaidaoqiantouziguanliyouxiangongsi
Amazon.co.jp出品者プロフィール:BOMATA メーカー直営店
お問い合わせ先電話番号: +8618717746400
住所:
lianjiangbeilu528hao
Fuzhou
Fujian
350012
CN
運営責任者名: 長岡毅
店舗名: BOMATA メーカー直営店
shanghaidaoqiantouziguanliyouxiangongsiとは、中国語で「上海投资管理有限公司」らしい。
ただ住所は「中国福建福州晋安新店」で、中国の公式HPのようなものは一切なし。
怪しさしかない。
レビュー
外見とスペック
いわゆる反転液晶で個人的にはあまり好きではない。
Gショックもやはり通常液晶の方が視認性が良いからだ。
今回購入したのは2gから5kgまでの物で、10kgに対応した製品があるようだが、どちらもBS2012という製品番号らしい。
ややっこしい。
良かった点
5kgまで計量出来るスケールとして1,000円を切っているのは安い。
そして単4電池2本で駆動すること。
中華製リチウムイオン電池を内蔵していないから、爆発する心配はない。
悪かった点
正確さ
数値が正確でないことである。
用途によっては致命傷である。
手持ちで分銅といった気の利いたものはないので、硬貨で代用する。
造幣局によれば、それぞれの硬貨の重さは以下の通りである。
硬貨 | 重さ |
---|---|
1円 | 1.0g |
5円 | 3.75g |
10円 | 4.5g |
50円 | 4.0g |
100円 | 4.8g |
500円 | 7.1g |
確かに1gは計測出来ないようだ。
パッケージにも書いてあったので仕方ない。
問題は2g以降である。
1円2枚の時は1g、3枚は2gと何故か1g少なく表示される。
その後も常に1g少なく表示された。
0表示でのリセットや置く位置を変えてみたりすると、正しく表示される場合もあった。
かなり不安定である。
ちなみに家にあったタニタ製スケールで、同じ1円を使って同様のテストを行った。
こちらも置く場所を買えたり、0表示でリセットしてみたが、常に正しい表示であった。
さすが国産タニタである。
これは本体構造の違いと数値の丸め込み処理の差だろう。
ボマタは本体全体で重さを調べるのに対し、タニタは物を乗せる部分が独立している。
液晶の見やすさ
前述の通り、反転液晶が見づらいことに加え、大きい物を乗せた時に液晶表示部分が隠れてしまうのも欠陥だろう。
5kgまで測れるということは、乗せる物もそれなりに大きな物になる。
タニタのように液晶表示が乗せる台よりも低い位置にするとか、乗せる部分をもっと広くするなど必要だった。
総評
数g程度、狂っていても問題ない用途であれば使える。
逆に正確な重さを知りたい時は困る。
質はお世辞にも高いとは言えないので、基本的には高くともタニタのような国産を買うべし。
細かい数値など気にしない用途に使う場合や、とにかく安い物が欲しいという場合には選択肢には入るだろう。
余談
実は当初はこのページをみて500円でテストしていた。
日本の硬貨の重さはどれくらい?大きさ(直径)や材質などについても解説|気になるお金のアレコレ〜老後の資産形成・相続に向けて〜三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行のページだったので信用してしまったが、造幣局によれば500円の正確な重さは7.1gである。
銀行が平然と間違った情報を掲載するのだから、インターネットは恐ろしい。