「ホーキング、宇宙を語る」を読んで

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫 NF 190) | スティーヴン・W. ホーキング, Hawking,Stephen W., 一, 林 |本 | 通販 | Amazon

ホーキング博士の思考を少しでも理解したくて読んでみたので、感想を書く。

感想

結論から書くと、僕には難しかった。

「数式を1つ入れるたびに売り上げが半減するとアドバイスされた」と本書で語っている通り、ほとんど数式($E = mc^2$くらい)を用いずに平易な言葉や図で、宇宙に対する人間の試みを伝えようとしているのは伝わってきた。

これが数式だらけの取っつきにくい本になっていたら、名著と呼ばれることはなかったかもしれない。

かのアインシュタインも「物理法則はバーメイドに説明できるべきだ」と述べているように、難しい事柄でも簡単に説明することは不可能ではないことを証明した本とも言える。

しかし本書を読むにあたって、理系を志す高校生以上でないと、そもそも最後まで興味や関心を維持するのも難しいかもしれない。

少なくとも本書はバーメイドが理解できるものだとは考えにくい(理系のバーメイドなら分かるかもしれない?)。

特に量子力学に関するテーマは、コンピュータなどに活用されているとはいえ日常生活においては馴染みのないもので、全くの初学者にとって言葉や図で理解するのは大変だと感じた。

これを読んで1回目で全てを理解するのは困難であり、繰り返し読んで分からない部分については逐一調べる忍耐力が要求される。

個人的には甘えだとは思うが、本書をさらに優しく解説した本が欲しいと思ってしまった。

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