縮約版戦争論を読んで
歴史的な名著として名高い戦争論の縮訳版を読んだので、感想を書きたい。
読もうと思った動機
ウクライナやガザ侵攻が立て続けに起きている中、改めて戦争とは何かという知見を深めたいと思った。
内容
戦争を理論的かつ抽象的にまとめている。
一方で戦術については、1800年代の陸上戦のみであるため、戦闘環境が拡大した現代ではかなり古いとも言える。
感想
前述の通り理論的かつ抽象的がゆえに、決して面白い読み物とは言いがたい。
縮訳版でこの分量と分かりにくさなのだから、過去に発売された完全版の戦争論はもっと難解だったことは間違いない。
少なくとも、気軽に手に取って読む本ではない。
ただそれほど古い本にも関わらず、理論を抽象的かつ体系的にまとめたおかげで現代の国家や戦争においても適用出来る普遍性がある。
それこそ本書が200年弱の歳月が経った今でも、名著だと言われる所以なのかもしれない。