モンスターハンターライズを攻略し終えて
前回、体験版を遊んで製品版をどうするか悩んでいたが、結局、製品版に突入することに。ラスボスであるナルハタタヒメも撃破したので、感想を述べたい。どうしても体験版と重なる部分も多いが、ご容赦願いたい。
目次
モンスターハンターライズとは?(体験版の記事よりコピー)
そもそもモンスターハンターについて知らない人に向けて。
ワイバーンや獣、恐竜といったモンスターと戦い、その素材で武器や鎧を作成するアクションゲームである。初代はPS2用ソフトの「モンスターハンター」で2004年に発売しているので、もう17年近くも続くロングセラーシリーズだ。シリーズ作品も多く、またファンも多い。
ゲームの進め方は、
- 村(街)で武器や防具を作成、強化し、アイテムを集めて準備する。
- 村(街)でクエスト(モンスターの討伐やアイテムの収集・運搬など)を受注する。
- クエストを達成し、報酬(素材)を得る。
の繰り返しであり、スピンオフ作品以外は全てのシリーズで共通している。MAPは村(街)と狩猟をするフィールド(複数)に分かれており、そこを行き来することになる。
初代モンスターハンターからオンラインに対応しており、他のプレイヤーと協力してクエストに取り組むことで、非常に有利に進められるのも大きな特徴だ。PS2はオンラインプレイの敷居が高く、本作が有名になったのはPSP版のモンスターハンターポータブルシリーズから。携帯ゲーム機なので気軽に友達同士などで、協力プレイで遊ぶことが出来たため、爆発的ヒットを記録した。
そしてモンスターハンターライズはNintendo Switchで発売された最新作である。
良かった点
進化したアクション
翔蟲(かけりむし)による空中と壁走りで、MAPの移動や探索が非常に快適だった。例えば崖際でモンスターに大乱闘よろしくたたき落とされても、翔蟲を使った受け身でスグに復帰できるから、モソモソよじ登る必要がない。
またオトモガルクに騎乗することで、馬とは違ったジャンプやダッシュが出来て、高速かつスムーズに移動できる。気分はまさにもののけ姫のサン。
操竜によるアドバンテージ
前作までは一つのエリアに2匹のモンスターがいるとプレイヤー側は不利だったのだが、今作ではかなりの高確率で操竜を行うことが出来て、むしろチャンスに変わったと言っても良い。
モンスターのフンから作る「こやし玉」も前まではかなり有用だったのだが、今作では一回も使うことは無かったくらい。
百竜夜行
モンハンにタワーディフェンス的なゲームを追加したのは、面白い試みだと思う。従来のクエストとは違って、次々とモンスターを撃退していくのは、新鮮みがあって良かった。
設置兵器を活用したり、操竜によって一気に押し返すなど、武器による攻撃以外の手段も強力で面白い。
難易度
シリーズの中でもかなり易しめに調整されているようで、サクサクとクエストをクリアする事が出来た。
難易度としては、集会所(上位)>集会所(下位)>里クエスト。
ただし、オンラインだとプレイヤーの人数補正が強く出るようで、腕に自信のあるプレイヤーは実は1人でクエストに行った方が早くクリア出来る。笛とかマヒ、ガンナーなどの特化チームなら、人数補正を乗り越えて、最速で狩れるかもしれないが。
最適化
クーラードリンクやホットドリンクといった、環境適用向けのアイテムは廃止。石もなくなり、無限に投げられるクナイが標準で装備された。
初代の頃に比べるとかなり最適化されており、古参としては少々寂しい部分もあるが、遊びやすくなっていることは間違いない。
キャラメイク
ワールド同様、非常に細かくキャラメイクが可能になっている。ただしゲーム開始後で変更できるのは髪と眉の色、ひげ、化粧・ペイント、インナーしか変更できない。
今後のアップデートで何かしら変更出来るようになるかもしれないが、現状は出来ないのでキャラメイクはじっくり時間を掛けよう。
オトモアイルーやオトモガルクはプレイヤー程ではないが、そこそこ個性は出せる。また里の施設で他にも雇用出来る。
男性や女性といった呼称は廃止されており、スタイルのタイプ01などに変更になっている。なので見た目は女性なのに、声は男性といったことも出来る。多様化する性への対応なのだろう。
オンライン
それぞれが立てたロビーに入らなくても、参加要請の出ているクエストなら途中参加出来る。見知らぬ人と一期一会で気軽に遊べるのは、基本ソロの僕にも嬉しい。
協力プレイしかないので、民度も悪くない。今のところ、マナーの悪い人には一度も出会っていない。
他の対戦ゲームに比べると天国のような環境なので、足を引っ張るのが怖いとか思っている人もガンガン参加した方が良い。協力プレイもモンハンを楽しむ上で大事な要素だから。
とりあえず死なないようにしていれば、きっと大丈夫。防具の強化や防御向けスキルを付ける、体力は7~8割以上を維持するなど、気を付けていれば、今作の難易度であれば問題ないはず。
悪かった点
現時点で集会所のエンディングが未実装
ストーリーとしては里クエストのマガイマガド(ジンオウガの亜種みたいなの)で一応エンディングが流れるも、集会所へと続いていく。
しかし現時点でのラスボスであるナルハタタヒメを撃破しても特にムービーなどもなく、その後のプレイヤーへの誘導がなかった。
実は無料タイトルアップデートという形で、後日追加されることが決定している。
モンスターハンターライズ 無料タイトルアップデート情報!| CAPCOM
4月末にVer2.0が追加され、オオナズチ、ヌシ・リオレウス、その他複数の追加モンスターが追加される。またVer3.0は時期未定で、そこに追加エンディングと複数モンスターが追加されるらしい。
これは公式HPを見ないと分からないので、かなり不親切な作りだと思った。
武器の性能差
レアリティ4止まりで、火力不足に悩まされる武器がそこそこある。
見た目も格好良いのだが、他の最終武器の完全下位互換になっているため、趣味の域を出ない。今後のアップデートで追加されるのかもしれない。
またレアリティが高くても武器ごとの強弱はあるので、バランスはあまり良くない。対戦ゲームではないので、無理に強い武器を使う必要もないのだが、もうちょっと調整して欲しいところだ。
現状ではナルガ系の武器が他の武器より頭一つ分強い。攻撃力が並くらいだが、斬れ味ゲージが白と高い会心率で他を圧倒している。加えて、見切りや弱点特攻、渾身、そして超会心というスキルを組み合わせることで、さらに火力を伸ばせる。
総論
体験版でも書いたとおり、発表当時はモンスターハンターワールドに対する不信感もあって、特に期待してなかった。出るハードもSwitchだったので、お世辞にも今の水準ではグラフィックも美しいとは言えなかった。
しかし、実際に遊んでみると追加されたアクションは、MAP上でのハンターの動きを大幅に拡張し、非常に快適にするもので、動かしているだけでも楽しいと思えるくらいだった。
やっていることは、モンスターを倒し、素材を集めて、武器や防具を作るという従来通りなのだが、それ以外の細かい部分までかなり丁寧に洗練してきた印象だ。
新規の人はもちろん、マンネリ化してモンハンから離れてしまった人、ワールド(アイスボーン)で裏切られた人も本作は遊んで後悔はしないと思う。割とオススメ出来る。
翔蟲で飛び回るの楽しい!オトモアイルーも可愛くて頼りになるし、オトモガルクは乗って走り回れるし、快適だわ!
ソロプレイヤーにも優しい難易度に仕上がっているから、初心者の人にも優しいぞ。
ねぇ、一緒にモンハンやろうよ!
ワタシはStellarisで機械帝国による生物浄化プレイでもしてマスヨ。ロボットやメカの出ないゲームなんて興味ないデス。