モンスターハンターワイルズ(MHWs)の傷とスキル「鎖刃刺撃」について

スキル「鎖刃刺撃」の効果が、かなり弱いのではないかと議論になっている。
一部の界隈ではバグや調整ミスではないかと声まで出ている。
そこで傷の仕組みと鎖刃刺撃の関係について実際にどうなっているのか調べてみた。
ちなみに検証日は2025-03-07で、Ver.1.000.04.00で確認した内容である。
傷システム




大型モンスター特有のシステムで、特定の部位に攻撃を加え続けると傷が発生する。
傷には段階があり、第1段階では見た目のみの変化だが、2段階目になると集中攻撃を当てることで破壊可能になる。
集中攻撃を傷に当てると各武器種に応じた専用の技が発動し、大ダメージに加え、怯みやダウンも与えられる場合がある。
また武器種によっては傷を破壊することで、武器の一時的な強化が得られる。
技の発動中はプレイヤーは無敵状態になるため、妨害されない。
マルチだと傷の状態は共有されているため、他のプレイヤーが傷を破壊した場合、その傷を破壊することは出来なくなる点には注意。
例外として特定の攻撃中に、傷のエフェクトが出ている場合がある(火を吐いている時など)。
スキル「鎖刃刺撃」について
鎖刃刺撃の効果は二つ。
- 傷をつけやすくなる
- 傷を破壊した時の無属性ダメージが増える

傷が発生しやすくなるとは、どうやら確率のようで攻撃時に白い線状の専用エフェクトが出る。
多くエフェクトがでればその分傷も出来やすくなるようだ。
実際に試してみた
実際にトレーニングエリアにおいて、片手剣「ホープソードI」のガード斬りで検証した。
- 肉質の設定:柔らかい
- ネコ式訓練タルパンチャーの強さ:☆☆☆☆☆☆☆(最大)
スキルの有無 | 1段階目 | 2段階目 | 傷破壊ダメージ |
---|---|---|---|
あり | 約18回 | 約18回 | 135 |
なし | 20回 | 20回 | 123 |
武器のみ片手剣「刺花剣アカトペルマ」攻撃力290(攻撃珠12付き)に変更して再び検証した。
スキルの有無 | 1段階目 | 2段階目 | 傷破壊ダメージ |
---|---|---|---|
あり | 約6~7回 | 約6~7回 | 135 |
なし | 7回 | 7回 | 123 |
分かったこと
傷の発生とダメージには相関関係があり、ダメージが増えれば増えるほど傷が発生しやすくなる。
一定のダメージ量を与えると傷が発生するため、ランダムではない(実際のモンスターでも同じかは要検証)。
傷破壊ダメージは武器に依存せず、固定ダメージである。
ただし傷破壊時に出した技によるダメージは、武器に依存する。
スキル「鎖刃刺撃」による傷の発生についての影響はかなり小さい。
体感的にはLV5だったとしても、1.1倍発生しやすくなる程度だと思われる。
鎖刃刺撃による傷破壊ダメージも、約1.1倍程度に留まる。
感想
現状は全ての武器種において、スキル「鎖刃刺撃」は微妙と言わざるを得ない。
鎖刃刺撃を採用するくらいなら、他の攻撃系スキルでダメージを伸ばした方が、そもそも傷が発生しやすくなる可能性が高いという本末転倒な状態である。
傷破壊ダメージの増加も自分で破壊しなくては恩恵が受けられないため、マルチだと自分が破壊出来るとは限らず、相性が悪いと言える。
また双剣の鬼人化攻撃やガンランスの砲撃など、一部の武器攻撃で鎖刃刺撃がエフェクトも出ず回数のスキルの有無で変化がない、つまり発動しないことが確認した。
会心の発生基準で考えると、双剣の鬼人化攻撃はバグの可能性が高そうだが、ガンランスの砲撃については仕様かもしれない。
つまりスキル「鎖刃刺撃」は単なる調整ミスとバグの両方が複合的に起きている可能性がある。
今作では傷を利用した攻撃手段は強力であるため、開発側があえて控えめな性能に調整した結果かもしれない。
実体を知らない人はスキルの説明を読んで採用したくなるが、実体を知っている人ならあまりにも控えめ過ぎる性能なので採用されないだろう。
今後のアップデートで程よい性能に調整されることを期待したい。