MDR-CD900STのレビュー
USBDACを買ったら、ヘッドホンが欲しくなる。
高コストパフォーマンスのUSBDACを手に入れた。 – LV73.net
というわけで今回はモニター用ヘッドホンとして定評があるSONY製、MDR-CD900STを入手したので、感想など書いていこう。
MDR-CD900ST
1.経緯
二月の頭に試験があって、その帰りに日本橋まで行ってきた。
ネット通販だと見た目は分かっても、音までは分からないので試し聴き出来ればいいなと思ってた。
真っ先に向かったのはソフマップで、大抵の機種は置いているだろうと思ってたら、目当ての機種が軒並みなかった。
仕方ないのでヘッドホンは諦めてアケコンの予備ボタンでも買っておこうと裏路地を歩いていたら、道中にイヤホン専門店なる店あった。
イヤホン・ヘッドホン専門店【e☆イヤホン】
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店内に入ると所狭しとたくさんのヘッドホンとイヤホンが試聴出来る環境が整っており、さすが専門店というだけのことはあった。
事前の推薦やレビューなどで、MDR-CD900ST、K172HDなど聴きたい機種は一通り決めていたが、凄いことにこの店では全て取り扱っていた。
そして実際に聞き比べてみた結果、MDR-CD900STがとても良かったという訳だ。
あまりの良さに今回は聞くだけで元々買う気はなかったのに、その場で即買いしてしまったほどだ。
2.感想
(1)良かったところ
高解像度でフラット、それに尽きる。
他のヘッドホンがいろいろ弄られた音であることが、本機を聞くことでよく分かる。
作曲や編曲で使われるだけあって言ってしまえば面白くない音であるが、前の記事でも取り上げたようにイコライザである程度の音は作ってしまえるので、鑑賞用としてもポテンシャルは高いと思う。
また細かい音まで拾ってくれて、原音に忠実なところが素晴らしい。
2006年発売だから8年はもう経っている訳だが、それでも評価され続ける理由として十分に納得出来る。
(2)悪かったところ
音が細かすぎるせいか、長時間聞いていると疲れやすいらしい。
らしいと言うのも、私の場合だと音で疲れるというよりは、ヘッドホンによる締め付けで耳が痛くなる傾向にある。
ただイヤーパッドの交換が容易であるため、使用可能とされている他機種のイヤーパッドも試してみたい。
本機は業務用なので保証期間は一切なし、パッケージも真っ白と、初見ユーザに優しくないところ。
これも人それぞれ受け止め方は違うと思うが、個人的にはそれほどマイナス要素ではなかった。
標準プラグを採用しているので、一般的な再生機器で採用されているミニプラグに変換してやる必要がある。
また変換プラグ装着時にはなかなかのサイズになるので、ポータブル機とセットで外出先で使用するということは考えない方がいい。
(3)総評
例えるならAKGのK172HDなどのヘッドホンは砂糖を入れた甘い卵焼きで、MDR-CD900STは本当にそのまま焼いただけの卵焼きという感じ。
普通に食べても美味しいかは人それぞれだが、醤油にケチャップ、味塩と好きな調味料を振り掛けて自分好みの味を作りやすいと言える。
こればっかりは好みとしかいいようがないが、モニター用ヘッドホンとして一つは持ってても損しないと思われる。
もちろん、音以外の面で残念な点がいくつかあるので、自分の耳はもちろん、目で確認することがもっとも望ましい。
参考
SONY MDR-CD900STのパッドをRH-300 Earpadに替える – 音響・映像・電気設備が好き – Yahoo!ブログ