エルデンリング(ELDEN RING)のDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』の感想でも
3ヶ月以上も放置してしまい、今更なのだけど感想を書く。
目次
ELDEN RINGとは?
ゲーム本体に関する感想は前に書いたので、そちらを参考にされたし。
DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」について
2024.06.20 – DLC『SHADOW OF THE ERDTREE』影の地エリアへのアクセス方法について | NEWS | ELDEN RING オフィシャルサイト
DLCエリアへのアクセス方法は公式サイトで案内されている。
本編とは独立したエリアになっており、敵の体力や攻撃力は本編を大きく上回っており、高レベルのキャラクターでも攻略が非常に難しくなっている。
DLCエリア限定で「影の地の加護」というシステムが追加され、「影樹の破片」や「霊灰」といったアイテムを集めることで、レベルとは別にプレイヤーや遺灰を強化していくことで難易度を下げられる。
良かった点
緊張感
「影の地の加護」によって、高レベルのキャラクターでも非常に緊張感のある戦闘が楽しめた。
「影樹の破片」を集めるのは、DLCエリアを広範囲に渡って探索する必要があるため面倒ではある。
しかし無理して集めずにダンジョンとボスに挑戦することも可能であるため、プレイヤーの自由度は高い。
強力なボス
本編のボスは特定の魔術や祈祷を相手の射程外から撃ち込むだけで終わることが多かった。
DLCのボスは火力の高さに加えて遠距離戦での隙も少なく、相手の攻撃に対して適切に対処する必要がある。
単調になりにくく、手応えがあった。
追加の武器種
軽大剣や格闘など、使っていてユニークなモーションを持つ武器種が追加された。
悪かった点
追加要素のバランスの悪さ
最初から弱すぎて使い物にならなかった魔術や祈祷がいくつかあった。
代表的なものを挙げるなら祈祷「火の雨」で、一般動物の鹿すら殺せないと揶揄されたくらいの情けない性能だった。
逆に強すぎたものとしては戦技「速斬」である。
対人戦では無類の強さを誇り、対策していない相手だと1対3でも余裕で勝ててしまうくらいだった。
それぞれアップデートで調整され、落ち着いた性能にはなったと思う。
DLCラダーンの強さ
全般的に難易度の高いボスが多いDLCだが、その中でも屈指の強さを誇ったのが再登場したラダーンである。
攻撃力の高さと隙のなさがエルデンリングの中でもトップクラスで、あの凶悪なマレニアが隙だらけのドジっ娘ヒロインに見えるくらいである。
ゆえにガード強度と聖属性カット率が高い大盾を装備し、刺剣や槍などでガードしながらチクチクと攻撃する「盾チク」という戦法が最も適した攻略法となった。
またパリィもかなり効果的で相手の攻撃を阻害しつつ、大ダメージを与えられる。
ただし盾チクと違い、相手の攻撃を見極めてタイミングを合わせなければいけないため、かなり練習が必要。
一番難しいのは回避を主体した場合で、攻撃のチャンスも限られることから攻撃効率も悪い。
あまりの難しさからか、9月11日のアップデートで弱体化が行われた。
これに対しては賛否両論の意見があるが、個人的にはほどよく緩和されたと思う。
どのゲームにおいても、プレイヤーがそれぞれのボスにあった攻略法を考えて挑むのは当然である。
ただエルデンリングに関して言えば、キャラクターのビルドという概念があり、割り振ったステータスによっては最適となる戦法が取れないケースが出てくる。
アップデートではボスの弱体化だけでなく、小盾や中盾も大幅に強化したのも、幅広いビルドで盾を使った攻略をできるようにする配慮なのだろう。
むしろエルデンリングはクリアし、次のゲームを始めれば難易度を上げる仕組みになっているので、それをヘビーユーザー向けにより高い難易度にするように調整してもらえればとは思う。
ダンジョン外での侵入
本編からの問題点だが、ダンジョン以外での侵入は不毛な戦いになることが多く、入られる方も入る方も面白いとは思えない。
ダンジョン外での侵入は廃止した方が良かった。
アイテム製作の使いにくさ
これも本編から存在する問題。
複数のアイテムを組み合わせて別のアイテムを作る、他のゲームでもよくある仕組みだが、肝心の原料となるアイテムが集めにくく気軽に使いにくい。
DLCで新たな鈴玉が追加されて、購入できるアイテムも増えたが、依然として収集が必要なアイテムが大半である。
総評
バランスの悪さが気になったものの、事前の期待を裏切らないくらいに楽しめた。
残念なのは、他にエルデンリングのDLCを開発するという話がないこと。
今後のフロムソフトウェアから発表されるソウルシリーズに期待している。