「映像研には手を出すな!」の感想を書く
前々からアニメの独特な作風が気になっていた。
少し前に全部見たので、感想を書きたい。
映像研には手を出すな!とは?
映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス) | 大童澄瞳 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
引っ込み思案だが設定大好きの浅草みどりと、アニメには興味がないがお金になる物が好きな現実主義者の金森さやか、読者モデルで有名人だけどアニメーターになりたい水崎ツバメの3人が、アニメ研究部(映像研)を立ち上げて作品を作っていく話。
良かった点
作中で彼女らがクリエーターとして表現方法に悩む様子は、何かを作ろうとしている人にとって参考になるし、励みにもなる。
一方でアニメには興味がない金森は、脱線したりコダワリの強い浅草と水崎に厳しい現実を表や数値などで具体的に伝え、とにかく作品を完成させるように仕向ける。
「理想」と「現実」、「追求」と「妥協」に揺れながら、作品を完成させていく様子は、アニメでありながらリアリティがあって良かった。
悪かった点
悪かった点に書くべきことではないかもしれないのだが、この作品は見る人を非常に選ぶ。
この作品は何かを作ろうとした、もしくは作ったことのある人にしか見ていて面白いと思わないだろうし、心に刺さらない。
今までコンテンツを消費しかしてない人には、全く面白みのない話が続くかもしれない。
感想
- 金森さやか「SNSは遊びじゃねぇんだ!」
- 水崎ツバメ「私が私を救うんだ!」
ちょくちょく名言が飛び出し、何か励まされた感じがした。
アニメに限らず、漫画、動画、デザイン、小説など、何かを作ろうと志すの老若男女に観て欲しい。
何かを作るのに人を気にする必要はない、描きたいから描くんだと。
また良い物を作っても(気のせいかもしれないが)、待っているだけでそれが評価されるとは限らない。
宣伝し人目に触れて、初めて評価されるのだと、このアニメから教えられた。
余談だが、個人的に5話で水崎ツバメが泣きながら、「私は寝る前に毎日、波動拳出す練習してる」のところが個人的に最高だった。
僕も天翔龍閃が出せるのじゃないかと、体育の剣道の時間に竹刀で練習したことがある。
分かる。