GMKtecのNucBox G3を買ってみた
GMKtecのNucBox G3という中華製のNUCを購入したので、感想などを書く。
購入に至った動機
家族がIntelのNUC(超小型デスクトップ)を使っていたのだが、自作PCと同じくWindows10のサポート終了問題によって、買い換える必要があった。
昔は安かったIntelのNUCも、今ではそれなりに高くなってしまった。
そこで何か安い小型PCはないかとAmazonで探してみたら、中国企業GMKtecのNUCが見つかった。
前から中国企業のITネットワーク機器にはバックドアが仕掛けられているというウワサもあり、個人的には好んで使いたくないのが心情。
ただこのPCを使う家族は、銀行や通販などの重要なWebには一切アクセスせず、仕事目的でもないという割と限定された環境で使う予定だった。
またインターネットに接続はするものの、家のLANとは独立しているため、仮にバックドアやウィルスが仕掛けられていても問題が生じないと判断した。
外観
今回のNucBox G3はプラスチック製でとても安っぽい。
過去に使っていたIntelのNUCはアルミ製で、質感が良かった。
ただしDN2820FYKHはベアボーンであるため別途メモリとSSDを購入して取り付ける必要があった。
NucBox G3は完成しておりケーブルを接続して電源を入れるだけで済む。
性能
Webサーフィンや動画視聴(Youtube)くらいだと、サクサク動いて特にストレスを感じなかった。
ただ性能的に余裕がある訳ではないため、裏でWindows Updateなどの負荷の高いプロセスが動いていると、重く感じることがある。
特に使い始めはアップデートが動いていたので、しばらく電源を入れた状態で放置しておくと良いだろう。
プラスチック製ゆえに廃熱に不安はあったが、24時間付けっぱなしにしても特に熱くなり過ぎることはなかった。
Windows11は正規品?
この中華製NUCを購入した時の価格は約19,000円だった。
しかもOSはWindows11 Proなのだから、太っ腹というか普通にWindows11 Pro単体の方が高い。
めちゃくちゃ怪しい。
ちなみにコマンドプロンプトに「slmgr /dli」と入力するとライセンスの種類を調べられる。
実際に調べてみると、PCメーカーに供給されているOEMであり、ライセンスの認証もちゃんと行われているようである。
これが邦人に付与されているVL(ボリュームライセンス)だった場合は真っ黒だった訳だが、認証もクリアしているOEMライセンスなら正規品だと考えるべきなのだろうか。
感想
Amazonのレビューは割と高い評価だが、故障したという報告も多く信頼性という点で怪しい。
仕事などの重要な用途は避け、あくまでテレビに接続してWebサーフィンや動画視聴用といった割り切った使い方が合っているかもしれない。
人に勧められるかと言えば、正直に言ってNOである。
ある程度のリスクは覚悟して使うのが正解。
もし自分で超小型PCを使うなら、やはり多少高くてもIntelのNUCが欲しいところ。