スーパーカブ110プロ(JA61)のセルを始動したら異音がし始めた
まずはこちらを聞いてもらいたい。
2ヶ月くらい前から、ギアが空回りしたような「ヴァヴァヴァーン」というような嫌な音が出始めた。
今日はその原因と対策について書いていく。
始まり
スーパーカブ110プロの2022年9月末に購入した当初はこのような音はせず、スムーズに始動していた。
だいたい2月に入ってからだろうか、この異音が鳴り始めた。
当初は気温が下がっていることから、エンジンオイルの固くて、始動に負荷が掛かっているのだと思っていた。
現に走行した後、再びセルで始動した時に異音は出なかった。
ただ春先になって暖かくなってからも、症状が収まる気配はなかったため、1年間の保証もあるので購入した店へ修理に持ち込むことにした。
バイク店主との会話
店に到着するまでに十分な距離を走行しているため、その場で再現するのは難しいと分かっていた。
それゆえ事前にスマートフォンで始動時の音を録音しておいた。
それが上で貼り付けた音声ファイルである。
異音を聞いた店主によれば、これはバッテリーの電圧が下がっているのが原因だという。
そのため、セルモーターが十分にトルクを出し切れていないらしい。
何かバッテリーに負荷を掛けるアクセサリーを使っていなかったかと聞かれ、そう言えばドライブレコーダーの他に中華製のグリップヒーターを使っていたことを思い出した。
店主曰く、中華製の電装アクセサリーだけは使うなとの注意された。
日本のメーカーが中国で生産した物は良いが、中国メーカーの物は表示以上に電力を消費し、バッテリーに負荷を与える粗悪な物が多いらしい。
なるほど、ホンダ純正のグリップヒーターが高かったため、なるべく安く済ませようと中華製にしたのはどうやら失敗だったらしい。
ちなみに店主には言いそびれたが、実はこのグリップヒーターを二股のハブで分けて使用しており、もう一つにはUSBのドライブレコーダーも接続していた。
私が悪う御座いました。
1日では原因を特定して修理するのは無理らしく、1週間ほどの入院を宣告された。
親戚がバイクのバッテリー用充電器を持っていたので、とりあえずは持ち帰って自分で充電することにした。
バッテリーの充電
早速、連絡して充電器を借りてきた。
SUPER NATTOというブランドの充電器で、Amazonにて販売されており低価格の割に評価がずば抜けて良い。
全自動 12V バイクバッテリー充電器【スーパーナット】 | 南進貿易株式会社 | LONG(ロング)バッテリー正規代理店(台湾製、ベトナム製)
ホームページを見る限り、「南進貿易株式会社」が販売しているらしい。
製造は中国だが、販売は日本。
PSE新基準準拠とあるので、信用しても良さそうだ。
バッテリーカバーを開けて、プラス端子とマイナス端子にそれぞれ接続し、充電を開始した。
2時間程度で充電は完了した。
全てのランプが点灯すると略充電完了で、すぐにバイクに乗りたい時はそこまででOK。
赤点灯、黄点灯、緑点滅の状態まで待てば、満充電完了(完全に充電した状態)のようだ。
テスターで電圧を計測したところ、13.24Vまで回復した。
充電前の電圧は計測し忘れた。不覚。
結果
充電した直後にセルを始動したら、問題なく動いた。
ただ充電する前に乗っていたため、この時点で直ったかは不明である。
次の日に動かしたら、わずかに異音が発生したが、エンジンは始動した。
さらにその翌日には、正常に始動した。
バッテリーの電圧低下が原因だったということは間違いないようで、十分改善したとは思う。
今後も経過観察を続けたい。
今後の対策
実は購入してすぐにバッテリーを上げてしまったことがある。
前述の購入店に持っていって、丸1日充電してもらって回復した(工賃2,500円)。
なのでバッテリーが何かしらダメージ(サルフェーションとか)を受けている可能性はある。
鉛バッテリーの劣化が起きる原因“サルフェーション”っていったいなんやねん!? | Webikeスタッフがおすすめするバイク用品情報|Webike マガジン
今回借りた充電器にはその機能はないが、SUPER NATTOの上位機種やメルテックの充電器には、サルフェーション除去機能を持った製品もある。
少々割高であるが、これらを使って定期的に充電してバッテリーをメンテナンスした方が良いかもしれない。
教訓
中華製の電装アクセサリーは使わない。
USBの分配で複数のアクセサリーを接続しない。
追記(2024-02-08)
バッテリーを交換した直後はセルの異音は消えていたのだが、記憶が正しければ1週間後くらいから再発し始めた。
発生頻度にバラツキがあったため1ヶ月くらいは様子を見ていたのだが、結局バイク屋に持っていくことにした。
調べてもらったら、セルそのものの故障だったという。
1年保証期間中の故障だったため、無償で交換してもらえたのだが、バッテリー費用は返してもらえなかった。
さすがにそれは酷いと店主に抗議してひと悶着あった。
店主からバッテリーを元に戻す代わりに費用を返すという提案を頂いたので、それで和解することになった(結局バッテリーは元に戻してもらわなかったが)。
結果論だが、じっくりバイク屋に預けて調べてもらうべきだった。
バイク屋とのトラブルがあったので記事にしづらかったが、過去の記事を見た訪問者の方がコメントを残してくれていたため、別記事として更新することにした。