USB Type-Cマグネットを試してみたので感想を
これはMUXERというブランドが販売している、USB Type-Cをmagnetで接続するアダプタである。
便利そうに見えたので使ってみた感想を書く。
目次
MAXERはどこの国のブランド?
MAXERはAmazonでのみ展開しているブランドで、当のAmazonのページでもメーカーの国籍はおろか、どこの国で生産されたかも書かれていない。
もし賭けるなら、「中国メーカーかつmade in china」に1人民元を賭ける。
理由は、中国メーカーは自らの国籍を明かすことがブランドイメージの向上に繋がらないことをよく知っているためである。
ゆえに自ら明かすことはない。
良かった点
素早く抜き差しが可能
マグネットなので、抜き差しがストレスフリーで行える。
頻繁に取り外しを行うデバイスに向いているだろう。
USB Type-C端子保護
付属のアダプタを端子に取り付けるため、普通に抜き差しする場合に比べて、端子の摩耗がほとんどなさそうである。
またアダプタがフタになるため、異物が端子に入ることも防げる。
垂直方向に強い
マグネットはかなり強く、垂直方向では抜けにくい。
ただ抜けにくいだけなので、そこそこの力で引っ張ったらちゃんと抜けはする。
ちなみに水平方向に力が掛かると、簡単に抜ける。
なので抜けては困るような状況・環境下では、使うべきでない。
特にバイクで使う場合、思わぬところでケーブルが外れてバイクのチェーンやホイールなどの駆動部分に絡まって大事故に…ということも最悪あり得る。
基本的にはバイクでの使用は止めておくべきだ。
どうしても使うなら、ケーブルの長さを短く調節するなど、安全に配慮して使おう。
悪かった点
抵抗が生じる可能性がある
アダプタによる接続部分が増えている分、充電時の電流が低下しやすい模様。
一応、写真以外のケーブルやモバイルバッテリー、USBアダプタなどいくつかの組み合わせを試した。
やはり直接繋いだ場合と比較して、同程度か僅か(1割程度)に低下する傾向にあるようだ。
防水・防塵性能
防水や防塵性能の記載がないため、雨天などの過酷な環境下での使用は避けるべきだろう。
最悪、ショートする危険がある。
感想
この製品を買う前に考えて欲しいのは、これを使うデバイスは本当にケーブルを抜き差しする頻度が高いのか。
そもそもデータ通信で使う場合、通信中に簡単に抜けては大変困る訳で、直にケーブルを挿すべきだろう。
充電目的だったとしても、基本的には充電が終わるまでは挿しっぱなしにするのが普通だ。
あくまで一例だが、この製品が適している場面は、車のオーディオディスプレイに接続する場合だろう。
例えばオーディオディスプレイのAndroid Autoはケーブル接続がほぼ必須である。
そのため頻繁に乗車と降車を繰り返す場合、確かにケーブルの抜き差しを煩わしく感じるだろう。
そのような場面では、本製品が大いに役立つ。
一方、バイクで使う場合は、前述の通りケーブルが抜ける可能性や雨天の影響もあって、オススメしない。
今一度、購入する前に、自分の用途に合致しているか確認してもらいたい。
他人が便利だと言っているから、自分にとっても便利だとは限らない。