バトオペ2のガチャが予想以上に闇が深かった件について
アイテム一覧 | 【PS4】機動戦士ガンダム バトルオペレーション2 | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
今まで非公開だった抽選配給の提供割合が公開された。
個人的に「提供」という言葉には引っ掛かる。
ていきょう【提供】
1.自分の持っている物をほかの人の役に立てるように差し出すこと。
2.企業などがテレビ・ラジオの番組などのスポンサーとなること。
大辞林より
目次
1.はじめに
細かい言葉の意味はさておき、これらの数字を眺めて、どう思うかは人それぞれだろう。
僕にはよく分からなかったので、数字を少し弄ってみた。
データは2019/03/14時点のものである。
ただし、各確率はHPで与えられた数字から、計算式を予想して算出したものであり、実際の数値とは異なる可能性がある。
あくまで参考程度として、捉えて頂きたい。
2.$n$回引いて、pick up、$\star$、$\star\star$、$\star\star\star$のいずれかを一つ以上引く確率
ガンダムバトルオペレーション2抽選配給の確率について – Google スプレッドシート
「すべての試行でハズレ(対象以外)を引いた事象の余事象」、つまり「1つ以上アタリ(対象)を引いた事象」を求めれば良い。
例えば、$\star\star\star$のアイテムは4%でアタリでなので、1回引いてハズレ($\star\star\star$以外)確率は、
$$1-0.04=0.96$$
となる。
2回引いて2回ともハズレである確率は、互いに独立な試行であるから、
$$(1-0.04)^2=0.9216$$
よって2回引いて2回ともハズレである事象の余事象、つまり2回引いて1回以上アタリである確率は、
$$1-(1-0.04)^2=0.0784=7.84\%$$
ということになる。
では、具体的な数値はスプレッドシートを見ていただくとして、1枚目のシートの計算結果から分かったことを見ていこう。
- 10連をすれば、よほど運が悪くない限り、抽選確率UP(以下pickup)か$\star\star\star$、$\star\star$のアイテムは最低一つ手に入る。
- 10連して$\star\star\star$が出る確率は約33.5%だが、pickupが$\star\star\star$だった場合は約76.6%である(表が複雑になるのでシートには記載していない)。
これだけを見ると意外にアリじゃんと思うかもしれない。
ただ気をつけて頂きたいのは、あくまで$\star\star\star$やpickupというグループが当たるだけで、目的のアイテムとは限らない点である。
3.特定のアイテムを一つ以上引く確率
2シート目は特定のアイテムを1つ以上引く確率である。
例えば、$\star\star\star$のガンダムLV3を当てたいとする(pickupの対象ではない)。
そのために、10回ガチャを引いたとすると、
$1-\left[ 1- 0.04 \times \left( \cfrac{1}{37} \right) \right] ^{10} \fallingdotseq 1.1\%$
つまり、10回ガチャを引いて、最低1つはガンダムLV3を手に入れることの出来る確率は約1.1%ということになる。
ちなみに、100回ガチャを引いて、最低1つはガンダムLV3を手に入れることの出来る確率は約10.3%。
もっと言うと、1000回ガチャを引いて、最低1つはガンダムLV3を手に入れることの出来る確率は約66.1%。
今まで新しく出てきてpick upの対象でないMSや武器がいくつかあって、まったく引けなかったが、これを見ると納得がいく。
こりゃ無理だと。
ちなみに1000回まで計算したものを3つ目のシートに作っておいた、笑覧して頂ければ幸いだ。
闇が深い・・・深すぎるわ(゚Д゚)
pick up絡みでもう一つ例を挙げよう。
今回だと「ジムスナイパー2[WD隊仕様](以下WD)」が好きで引きたい、なので奮発して50連ガチャ(16,200円相当)を引いたとする。
pickup対象だが、「陸戦型ゲルググ(VD)」も対象なので、pickupを引いたときにWDを引く条件付き確率は、$ \cfrac{1}{2}$である。
また、pickupでWDを引く事象と$\star\star$枠でWDを引く事象は互いに排反であるから、
$1-\left[ 1- 0.03 \times \left( \cfrac{1}{2} \right) + 0.28 \times \left( \cfrac{1}{117} \right) \right] ^{50} \fallingdotseq 58.4\%$
(この計算もスプレッドシート外で行った。)
つまり、50連ガチャをして、引けなくても何ら不思議はないということになる。
4.個人的結論
提供割合が公表されたことで、個人的にスッキリしてありがたい。
そもそもバンナムが自由に設定・変更可能なパラメーターであるところに、ユーザーが現金を放り込むのだから、不健全極まりない環境だった。
数値として出ている以上、これまで以上に各ユーザーは自己判断のもと、自己責任(元々そうなのだが)で課金すべきなのは当然だろう。
ただし、覚えていてもらいたいのは、確率とは「起こりえる可能性の度合い」であって、99%でもハズレの時はあるし、1%でもアタリの時もある。
初代ポケモンやってた人は、命中率70%の「かみなり」がいかに信用出来なかったか思い出して頂きたい。
ちなみにガチャ1回で324円、10回で3,240円。
もちろん無料で取得出来る分もあるのだが、「回りが持っていて自分が持っていないと欲しくなる」という人間の欲望を上手く刺激して、課金へ気持ちを向けさせる。
このバンナムが損しないようになっている仕組みは、素直に賞賛したい。
現状、誰かに勧められるゲームでは決してない、これは自分の中でサービス開始当初から一貫して変わっていない。
ただこうやって記事にするのは、課金以外の要素は決してクソゲーなどではなく、十分対戦ゲームとして楽しめる内容であるからに他ならない。
前作も同様。
本当に課金要素が残念でならない。