ピーチ姫の誘拐され続けた歴史
職業というか立場はキノコ王国の姫。
当初の仕事は誘拐されることだったはずだったが、途中から空中浮遊を会得してマリオ以上の屈指のステージ走破能力を見せたり、フライパンを凶器として高い戦闘力を発揮するなど、もはや守られるだけの存在ではなくなった。
今日は、勢い余ってピーチ姫のイラストを描いてしまったので、それに付随する形でピーチ姫の歴史についてまとめてみようと思う。
目次
- 1 誘拐?の歴史
- 1.1 スーパーマリオブラザーズ(FC・1985年)
- 1.2 スーパーマリオブラザーズ2(FC・1986年)
- 1.3 スーパーマリオブラザーズ3(FC・1988年)
- 1.4 スーパーマリオワールド(SFC・1990年)
- 1.5 スーパーマリオUSA(FC・1992年)
- 1.6 マリオとワリオ(SFC・1993年)
- 1.7 スーパーマリオRPG(SFC・1996年)
- 1.8 スーパーマリオ64(N64・1996年)
- 1.9 マリオストーリー(N64・2000年)
- 1.10 スーパーマリオサンシャイン(GC・2002年)
- 1.11 マリオ&ルイージRPG(GBA・2003年)
- 1.12 ペーパーマリオRPG(GC・2004年)
- 1.13 スーパープリンセスピーチ(DS・2005年)
- 1.14 マリオ&ルイージRPG2(DS・2005年)
- 1.15 New スーパーマリオブラザーズ(DS・2006年)
- 1.16 スーパーペーパーマリオ(Wii・2007年)
- 1.17 スーパーマリオギャラクシー(Wii・2007年)
- 1.18 マリオ&ルイージRPG3!!!(DS・2009年)
- 1.19 New スーパーマリオブラザーズ Wii(Wii・2009年)
- 1.20 スーパーマリオギャラクシー2(Wii・2010年)
- 1.21 スーパーマリオ 3Dランド(DS・2011年)
- 1.22 New スーパーマリオブラザーズ 2(3DS・2012年)
- 1.23 ペーパーマリオ スーパーシール(3DS・2012年)
- 1.24 New スーパーマリオブラザーズ U
- 1.25 マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー(3DS・2013年)
- 1.26 スーパーマリオ 3Dワールド(Wii U・2013年)
- 1.27 マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX(3DS・2015年)
- 1.28 ペーパーマリオ カラースプラッシュ(Wii U・2016年)
- 1.29 スーパーマリオ オデッセイ(Switch・2017年)
- 1.30 ルイージマンション3(Switch・2019年)
- 1.31 ペーパーマリオ オリガミキング(Switch・2020年)
- 1.32 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(映画・2023年)
- 1.33 スーパーマリオブラザーズ ワンダー(Switch・2023年)
- 2 その他登場
- 3 感想
誘拐?の歴史
注意:発売日は日本で登場した年。
スーパーマリオブラザーズ(FC・1985年)
キノコ王国にクッパが攻めてきて、初めてさらわれる。
全ての誘拐はここから始まった。
スーパーマリオブラザーズ2(FC・1986年)
続編で、前作のパラレルワールドという位置付けだが、雑誌や攻略本でパワーアップしたクッパが再びピーチ姫をさらったという記述もある。
スーパーマリオブラザーズ3(FC・1988年)
実は最初の時点では誘拐されておらず、クッパとコクッパらがキノコ王国以外の国で悪さをする。
マリオとルイージは魔法の杖を盗み出されて動物に姿を変えられてしまった王様を助けるべく、それぞれの国へと冒険に出掛ける。
この時点ではピーチ姫はキノピオと二人で見送っており無事。
しかし途中で無事に誘拐される。
スーパーマリオワールド(SFC・1990年)
バカンスのため、マリオ、ルイージ、ピーチ姫は恐竜ランドのヨースター島へ訪れていた。
到着直後にクッパにさらわれる。
スーパーマリオUSA(FC・1992年)
マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオの4人でピクニックに出掛けたら、洞窟を発見する。
その先には前日の夜に4人の夢で出てきたサブコンという国があった。
マムーの支配から解放すべく、4人はサブコンを冒険する。
初のプレイヤーキャラとして参戦。
固有の能力として、短時間ではあるが空中浮遊が出来る。
余談だが、このスーパーマリオUSAは日本で「夢工場 ドキドキパニック」という原作のゲームだった。
それがアメリカへ輸出する際にキャラクターをマリオに置き換えたため、再び日本へ逆輸入された際に「スーパーマリオUSA」というタイトルが付けられた経緯がある。
マリオとワリオ(SFC・1993年)
非常に希少なスーパーファミコンマウス専用ソフト。
妖精の森にやってきたがルイージが迷子になったので、マリオ、ピーチ姫、ヨッシーで探しに行くことになる。
しかし途中でワリオの妨害でバケツを被せられてしまい、前が見えなくなってしまう。
妖精ワンダに誘導される形で助けてもらい、ルイージを探す。
なのでこれもプレイヤーキャラとして、ピーチ姫を選択することが可能な作品。
スーパーマリオRPG(SFC・1996年)
いつものようにクッパにピーチ姫をさらわれたので、助けに行くマリオ。
しかしクッパを倒した直後に巨大な剣がクッパ城に刺さって、吹き飛ばされる。
その後、ブッキータワーで監禁されて、ブッキーの嫁にされそうになる。
解放後はキノコ城に戻るが、抜け出してパーティに加わる。
強力な回復技を使えるキャラとして活躍するのだが、最強武器フライパンで殴るといった凶行もここから始まった。
スーパーマリオ64(N64・1996年)
ピーチ姫から招待状届いたマリオはピーチ城へ向かうが、城に入るとクッパの声が響き渡り、ピーチ姫が城の中に閉じ込められたことを知る。
自分の居城で監禁されるという新しいパターン。
マリオストーリー(N64・2000年)
ピーチ姫からパーティの招待状が届いたマリオとルイージ。
キノコ城につくと、キノコ城の下に隠されていたクッパ城によってキノコ城ごと浮上し、クッパが出現する。
クッパはマリオを倒して、キノコ城からたたき落とし、ピーチ姫は囚われてしまう。
なぜ今まで下にクッパ城が埋まっていることに気がつかなかったのか。
キノコ城を建てる前から用意されていた長大な計画だったのか、恐るべき技術で住民らに気付かれずに地面の中で築城したのか、大きな謎が残る。
スーパーマリオサンシャイン(GC・2002年)
マリオとピーチ姫らはドルピック島にバカンスでやってきたが、マリオが落書きをした濡れ衣を着せられてしまう。
なんやかんやでクッパJr.にピーチ姫は誘拐される。
マリオ&ルイージRPG(GBA・2003年)
ピーチ姫のところへマメーリア王国から親善大使がやって来た。
その際に贈り物と称して渡した宝箱からガスが噴出して声を奪われてしまった。
ピーチ姫が喋ろうとするとバクダン声(聞くに堪えられない)になってしまい、悲しみのあまりピーチ姫は泣き出してしまう。
親善大使の正体は魔女ゲラゲモーナで、声を取り戻すべく、マリオとルイージ、クッパ(ピーチを攫いに来たが声が酷かったので協力する)はマメーリア王国へと冒険に旅立つ。
と言うわけで、声だけが奪われるレアなケース。
ペーパーマリオRPG(GC・2004年)
旅をしている最中にメガバッテンにさらわれる。
毎度、誘拐される人がなぜか旅へ出るという、この警戒感のなさに驚く。
スーパープリンセスピーチ(DS・2005年)
まさかのピーチ姫が主役の作品。
クッパに囚われてしまったマリオ、ルイージ、キノピオを助けに行く。
しかしクッパは配管工のおっさん2人とキノコ1匹を誘拐して、何がしたかったのか。
マリオ&ルイージRPG2(DS・2005年)
オヤ・マー博士が発明したタイムマシンに乗って過去のキノコ王国へ行ったピーチ姫。
だが、戻ってきたタイムマシンに乗っておらず、代わりにゲドンコ星人が乗っていた。
ゲドンコ星人は過去のキノコ王国に侵攻しており、ピーチ姫はゲドンコ星人に襲われてしまった。
なんで姫自ら率先してタイムマシンを使ってしまうのか。
New スーパーマリオブラザーズ(DS・2006年)
キノコ城でクッパJr.に誘拐される。
原点回帰。
スーパーペーパーマリオ(Wii・2007年)
キノピオからピーチ姫が誘拐されたとの知らせを受けて、クッパ城に乗り込むが、クッパはまだ誘拐していなかった(未遂)。
そこへノワール伯爵が現れて、自分がピーチ姫をさらったことを告げる。
マリオを撃退した後、ルイージやクッパ+軍団を吸い込んで消えていった。
マリオ以外さらわれるというパターン。
スーパーマリオギャラクシー(Wii・2007年)
百年に一度行われる「星くず祭」にピーチ姫から招待されたマリオだったが、そこでクッパにピーチ城ごとピーチをさらわれる。
建物ごと誘拐するダイナミックさ。
マリオ&ルイージRPG3!!!(DS・2009年)
キノコ王国で丸く膨れあがるメタコロ病が流行する。
原因を究明すべく、マリオとルイージ兄弟をピーチ城に呼び会議を行うが、そこへクッパが乱入し、自分も国民で会議に呼ばれる権利があると主張する。
クッパはマリオとの戦いに敗れ、ピーチ姫の力で城の外へ放り出されてしまう。
クッパは再びピーチ城に戻って今度は姫をさらおうとするが、途中森の中で怪しげな店でラッキーキノコを勧められて食べてしまう。
体の異変によって何でも吸い込んでしまうようになったクッパは、ピーチ城でマリオ、ルイージ、ピーチ姫らをも吸い込んでしまう。
のちになんやかんやでゲラコビッツにさらわれる。
New スーパーマリオブラザーズ Wii(Wii・2009年)
ピーチ姫の誕生日に巨大ケーキが届いた。
ケーキの中にはクッパJr.とクッパ7人衆が隠れており、ピーチ姫をさらって飛行船で逃走する。
余談だが、クッパ7人衆は当初、コクッパ7兄弟としてクッパの子供だったが、クッパJr.という子供が誕生したことで、子分へと格下げされてしまった悲しい歴史を持つ。
スーパーマリオギャラクシー2(Wii・2010年)
スーパーマリオギャラクシーと同様、「星くず祭」でピーチ姫がさらわれるが、城ごとではなくなった。
スーパーマリオ 3Dランド(DS・2011年)
嵐の中、しっぽの形をした木が心配になって、ピーチ姫が様子を見に行ったところを、クッパにしっかり誘拐された。
New スーパーマリオブラザーズ 2(3DS・2012年)
マリオとルイージがピーチ姫の前でコインを取るのに夢中になっていたときに、隙を狙ってクッパ7人衆がクッパクラウンでさらっていく。
ペーパーマリオ スーパーシール(3DS・2012年)
シールフェスタというお祭りの最中にクッパがやって来て、いつの間にか誘拐されている。
もはや誘拐の演出が無い。
New スーパーマリオブラザーズ U
ピーチ城でピーチ姫とマリオ、ルイージ、青キノピオ、黄キノピオの5人でお茶会を開いていたところ、クッパとクッパ7人衆らの飛行船群が攻めてくる。
クッパの飛行船から巨大なアームが飛び出し、ピーチ姫を椅子ごと優しく引き離した後、マリオらをグーパンチで叩き潰し、城外へ放り投げてしまう。
クッパはそのままピーチ城を占拠し、ピーチ姫も監禁してしまう。
状況がN64に似ている。
マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー(3DS・2013年)
マクラノ島のオーナーからピーチ城へ招待状が届く。
マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオらはマクラノ島へ向かうが、そこでピーチ姫が夢の中へ引きずり込まれてしまう。
最終的にはなんやかんやでクッパにさらわれる。
スーパーマリオ 3Dワールド(Wii U・2013年)
お祭りの夜に、散歩をしていたマリオ、ルイージ、ピーチ姫、青キノピオが透明な土管を発見する。
中から緑色のようせい姫が出てきて、他の色のようせい姫がクッパによって瓶詰めにされてしまったと訴える。
土管からクッパが突然現れて、緑ようせい姫も捕獲されてしまう。
ピーチ姫が助けるために土管へ突入し、他の3人も後に続く。
ということで、さらわれない。
プレイアブルキャラクターとして、冒険に参加する。
マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX(3DS・2015年)
ピーチ姫とペーパーピーチ姫というコラボ。
2人ともクッパとペーパークッパにさらわれるが、途中で救出される。
ペーパーマリオ カラースプラッシュ(Wii U・2016年)
真っ白になったキノピオの謎を解明すべく、マリオとキノピオ、そしてピーチ姫はイロドリアイランドへ向かう。
物語の途中で黒ペンキで真っ黒になったクッパに誘拐される。
スーパーマリオ オデッセイ(Switch・2017年)
クッパの船の上で、ピーチ姫が既にさらわれている状況から始まる。
クッパはピーチ姫との結婚式を挙げるため、月へ向かう。
ルイージマンション3(Switch・2019年)
【読者コメントより追記】
へんぴなところにある高級ホテルのオーナー、パウダネス・コナーに招待されたルイージ、マリオ、ピーチ姫、キノピオらだった。
しかしそれはキングテレサの罠で、ピーチ姫はマリオやキノピオらと共に絵の中へ囚われてしまう。
ペーパーマリオ オリガミキング(Switch・2020年)
ピーチ姫から招待状が送られて来て、オリガミまつりを楽しむことにしたマリオとルイージ。
ピーチ城の奥へ進むとオリガミのようになってしまったピーチ姫が現れて、突然キノコ王国の変革を訴え、またマリオにもピーチ姫と同じくオリガミのようになることを勧められる。
つまり今作では敵に洗脳されてしまった。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(映画・2023年)
ゲームではないが参考までに。
今までの淑女のイメージから一転、クールで格好良く、それでいてキノコ王国でもずば抜けて戦闘力の高いキャラクターとして登場する。
ピーチ姫は別世界からやってきた今ひとつ頼りないマリオと、珍しい冒険好きのキノピオ(普通のキノピオは臆病)と共に旅に出る。
マリオは弟のルイージをクッパ軍団から救うため、ピーチ姫はキノコ王国を守るために。
つまるところ映画では捕まったのはルイージであって、ピーチ姫は最後まで勇敢に戦い抜いた。
スーパーマリオブラザーズ ワンダー(Switch・2023年)
フラワー王国へとやってきたマリオ一行だったが、クッパ軍団が侵攻してくる。
クッパは王国から奪ったワンダーフラワーの力で、何とフラワー城と合体し、各地のフラワー国民を牢に閉じ込めてしまう。
フラワー王国の王子であるフロリアン王子と共に、フラワー王国を救う旅へと出発する。
よってピーチ姫は誘拐されず、一緒に旅をする(プレイアブルキャラクター)ことになる。
その他登場
マリオカート、パーティ、ゴルフ、テニス等の数多くの派生作品にプレイアブルキャラクターとして参戦し、マリオらと激闘を繰り広げる。
特に大乱闘スマッシュブラザーズではDX以降の作品に登場し、スーパーマリオUSAでの空中浮遊や野菜投げ、スーパーマリオRPGのパラソルやフライパンによる攻撃など各シリーズの特徴を併せ持つ。
感想
他作品でマリオに劣らない戦闘力を発揮しながら、水戸黄門レベルのお約束のように誘拐されるピーチ姫。
最初の頃は普通に誘拐されていたと思われるが、最近ではむしろ誘拐されることで騒ぎになり、その様子を楽しんでいるようにも見える。
あまりにも多く誘拐されすぎて、もはや悪女になってしまったのかもしれない。
自分のためにマリオとクッパが争う姿を見て、ほくそ笑むピーチ姫。
あるかもしれない。