Texを画像化するツールTeX2img
Webで$\TeX$を表示するのはMathJaxで良いのだけど、TeXのマクロであるemathで作成したグラフや図表は使えない。
MathJaxの例
$\displaystyle V = \pi \int_a^b \left[ \left\{ f(x) \right\}^2 – \left\{ g(x) \right\}^2 \right] dx$
今日は、$\TeX$コードや$\TeX$ファイルを画像化する優れたツール、TeX2imgを紹介したい。
そもそもTeXって?
$\TeX$とは組版処理システムのことで、簡単に言えば、文字を自在に配置したり、大きくしたりなどの装飾可能な仕組み。
初版は1978年であり、非常に古い技術である。現在でも数学科の教育や研究現場を中心に、練習プリントから論文に至るまで、幅広く使用されている。ちなみに無償で利用できる。
日本では、$\LaTeX$($\TeX$をより便利に改良したもの)とemathを組み合わせて使うことが、一般的なのではないかと思う。
emathのメリットは日本の数式の書き方や記号に準じている、グラフがとても書きやすくなることが挙げられる。
余談だが、教育現場での使用率は減ってきていると思われる。数研出版のStudyaid、東京書籍のT-GAUSSなど問題データベースを内蔵していて、ボタン一つでプリントやテストが作成できるソフトがあるのだから、そちらの方が早くて便利である。無論有償のソフトウェアだが。
Webで数式を表示する
MathJaxが一番使いやすかった。
MathJaxはJavaScriptを用いてブラウザ上で$\LaTeX$を表示する仕組みである。ただし、冒頭でも述べたとおり、emathは$\TeX$($\LaTeX$)のライブラリの一つなので、MathJaxでは使えない。
TeX2imgを使えば、emathで作成するグラフや図などを、画像に出来ると言うわけだ。
グラフなら、GeoGebraの方が動的だし操作も直感的で難易度は低い。ただ教育以外での使用の場合、ライセンスの問題が出てくる。
GeoGebra |無料で使える数学アプリ – 全世界で一億人以上の学生・教師が利用
use of GeoGebra (or any related materials or resources) to assist in securing advertising or sponsorship type revenues.
ライセンス – GeoGebra
ブログの場合だと広告等などを入れた場合に抵触する恐れがある。
TeX2imgについて
実行ファイルから起動すればすぐに使用可能な状態。エディタとしても使えるので、直接コードを打ち込んで実行することも可能。後々修正したり再利用する場合を見越して、TeXファイルを用意した方が良いだろうけど。
余白や背景色も設定できるので、欲しかった機能は全部入っている。ありがたい。