ガンダムバーサス製品版の感想
ガンダムバーサスが発売されてから、既に20日が経過した。
もっと早々にレビューを書こうと思っていたが、忙しさにかまけていた。
新システム(ブーストダイブ、ストライカー)について
ブーストダイブは着地時に硬直が発生するものの、相手の攻撃後の隙の読み合いが新しく出てきた。
ベータテストの時は、もっさり感があったものの、ブーストダイブを有効に使うことで、以前よりもスピーディにゲームが展開されるようになったと思う。
おかげで面白くなったと思う反面、初心者でシステムを把握しきれていない人と、経験者でフワステ、ブーストダイブを使いこなしている人との差は更に広がった気がする。
要するにとっつきにくくなっている。
ストライカーは、ガンタンクやドアンザク、ジオ、キマリス、ホットスクランブルなど、一部の使用率が高く、それ以外はあまり見ないと言ったところ。
まだまだ研究がされ尽くしていないので、これからと言ったところか。
モードについて
チュートリアルは操作方法が一枚絵で表示され、後は敵が立ってたり、動いてたり、攻撃してくるだけのまさに手抜き仕様、やってくれるぜバンナムは!
まだフリーバトルで、1on2で攻撃と回避の練習した方がよっぽど上達する。
アルティメットバトルは、ステージに次々と現れる敵を倒してポイントを獲得し、機体を強化してステージクリアを目指す。
オンラインで始めると、他のプレイヤーと直接対戦したり、協力したりする乱入ステージが出てきたりするので、そういった部分は面白い試みだと思う。
が、それ以外は単調かつ、前述の乱入要素がテンポが悪いので、一回だけやったら満足したというか、飽きた。
またオンラインなので、相手の回線が悪いと、切断、モッサリ戦闘はよく起きる。
トライアルバトルは旧アーケードモードのようなもので、プレイヤーマッチの次に多くプレイしたと思う。
従来の協力プレイが廃止されたのは残念だが、機体操作の練習と経験値稼ぎが効率よく行えるので、重宝した。
すべてのコースでSSSを取得したが、ダラダラ遊びたい時はこれが良い。
フリーバトルは割愛、BGMのランダム再生が手抜きでなかったが、アップデートで追加される模様。
せっかく機体ごとにBGMを設定したので、それを再生出来るようにしてもらいたかったのだが、さすがバンナム、仕事が遅い。
カジュアルマッチはすぐにマッチングし対戦出来るモードで、1on1、2on2、3on3の三つから選べる。
今作から待機中は、トレーニングモードとなっており、待っている間に機体操作が出来る。
サクサクと対戦し、後腐れなく解散されるので、これはありがたい。
しかし、肝心の対戦環境が酷くて、1on1は放置プレイヤーと遭遇することが多い。
機体レベルを上げて、ストライカーなどの解禁をしているのだろうが、真面目にやっているプレイヤーからすると迷惑行為に他ならない。
これを取り締まるような動きは、今のところなさそうなので、すでに終わっている。
2on2や3on3も無事にゲームがスタートすればよいが、回線が悪いプレイヤーもかなり多く、良くて対戦前にエラーで切断、悪ければモッサリ状態で対戦させられるのだから、悲惨としか言い様がない。
頻度的には2回に1回は発生するのだから、到底プレイする気にはならない。
この辺り、カジュアルマッチでの回線の制限等の設定を設けても良かったと思う。
今作においてプレイヤーマッチがメインコンテンツだろう。
このゲームは対戦メインなので、人と対戦しない、するのが苦手な人は、楽しめる部分が極端に少なくなるだろう。
ルームポリシーで、
- 初心者限定
- 中級者限定
- 上級者限定
- 真剣勝負
- 気軽に対戦
- 機体練習
と、6つも用意されているが、これはユーザーを分散させているだけで、こんなにいらんだろう。
せいぜい、
- 真剣勝負
- 気軽に対戦
- 機体練習
の3つで十分だったと思われる。
そのため、部屋の多い順だと「気軽に対戦」>「初心者限定」>「機体練習」の順で、「中級者限定」、「上級者限定」は部屋が極端に少ないか、見つからないかといったところ。
快適に対戦したければ、「青有線」「マナー重視」と書かれた部屋に入るか、自分で建てるのが正解。
機体について
ここまで辛口なレビューだったが、本作を評価すべき点がある。
パイロットの乗せ換えが可能になったことだ。
特にガンイージのシュラク隊だが、マヘリア・ケイト・ペギーをチョイスしたのは脱帽した、分かってるじゃないか。
この中でもケイトは、作中において破壊されて崩れかけたマスドライバーをガンイージで支えている最中に、ビームサーベルでコクピットを破壊されて死亡した。
あまりにもそのシーンが壮絶過ぎて、もはやトラウマレベル。
ちょっとザンスカール帝国滅ぼしてくる。
陸戦型ガンダムは、08小隊のカレンとサンダースが選択可能、いいぞ、もっとやれ。
ミゲルは…まぁいいか。
ドムも黒い三連星全員選択可能。
これは愛を感じずにはいられない。
リ・ガズィは原作に忠実で、ケーラ、チェーン、アムロを乗せられる。
チェーンは声が変わってしまったので、前作の時から違和感バリバり。
G-セルフもまさかのラライヤが搭乗可能に。
元気な掛け声とともに出撃するのは、とても癒される。
ZZのガンダムチームもZガンダムはルー、百式はビーチャ、Mk-2がエルと、ちゃんと再現されていて驚いた。
個人的には、ビーチャがいるのなら、Mk-2にはモンドも入れて欲しかったが、さすがに無理だったか。
ただ手抜きに感じてしまう部分もあった。
まずガンダムのパイロットにセイラがいなかったこと。
リュウさんはいるけど、このリュウさん、ガンキャンとガンタンクも乗せ換え可能になっており、使いまわし感が半端ない。
以下、個人的に欲しかったパイロット。
ガンダム | セイラ |
Zガンダム | ジュドー |
ガンダムMk-2(白) | モンド |
リック・ディアス | ロベルト |
メタス | レコア |
ネモ | カツ |
ガンダムMk-2(黒) | カクリコン、エマ(ティターンズ時) |
メッサーラ | サラ |
マラサイ | カクリコン |
ヤクト・ドーガ | クェス |
ストライクガンダム | ムウ |
マックナイフ | バララ |
ジム・カスタム | ベイト、モンシア |
ジム・キャノン2 | アデル |
ここまでやってくれたらパーフェクトだった、キャラゲーとしては。
これから買う人に向けての感想
プレイヤーマッチでも書いたけど、このゲームは対戦が重要な要素で、ソロプレイではすぐに飽きる。
上手い人のリプレイやネット上の動画を見て、練習しないといつまでも負け続けること間違いなし。
特に今作ではブーストダイブを使いこなしている人に、攻撃を当てるのは困難になっている。
従来のフワステと同様に、中級者以上では必須になっているので、よく練習されたい。
このあたり格ゲーとほぼ一緒なので、練習して向上するのが好きな人はおススメしたい。