エルデンリング ナイトレイン(Elden Ring Nightreign)はクソゲーか?(感想・レビュー)

暫定的な感想を書こうと思う。
プレイを進めることで感想も変わるので、定期的に書き直していく。
目次
筆者の経験
- デモンズソウル
- ダークソウル【トロコン】
- ダークソウル2【トロコン】
- ダークソウル3【トロコン】
- ブラッドボーン
- SEKIRO
- エルデンリング【トロコン】
白、青、赤霊を満遍なくプレイして、闘技場もだいたいやった。
技量的にはあまり上手くない。
ナイトレインとは?
エルデンリングの派生作品。
従来のキャラメイク+レベリング要素はなく、固定キャラ+出撃ごとにレベルリセットになっている。
のんびりマップ探索するというよりは、バトルロワイヤルゲームによくある範囲が狭まっていくタイプで、非常に忙しい。
効率よく各地点を回って敵を撃破し、アイテムを回収することが求められる。
ゲーム内の時間で3日間戦い続け、その日の夜ごとにボス戦になる。
1日目探索>ボス>2日目探索>ボス>3日目(ボスのみ)
PvP(対人戦)はなしで協力プレイのみ。
良かった点
緊張感
今までのソウルシリーズで培われてきた緊張感のある戦闘が楽しめる。
毎回LV1からのスタートなので、レベルを上げすぎてヌルゲーになることがない。
雑魚兵士にすら、油断していると負けてしまうくらい難しい。
探索と戦闘
ひたすら探索と戦闘を繰り返すため、出撃している間はやることが多くて非常に濃密なプレイになる。
とにかく忙しいため、RTAなどが好きな人には向いている作品と言える。
最初はじっくり探索できないことがとてもストレスだった。
ただ繰り返し出撃する中で新しいルートの構築に繋がることもあって、本家エルデンリングとは違う楽しみ方を見つけられる。
マルチプレイの面白さ
本家エルデンリングと同様、やはり協力プレイは面白い。
野良パーティならではの難しさや、そこから来る達成感は素晴らしい。
もちろんフレンドとの固定パーティも楽しい。
本作では侵入プレイがないため、対人戦を毛嫌いしていた人にも向いている。
悪かった点
拘束時間40分
これがかなりキツイ。
オンラインはもちろん、オフラインでもポーズ機能がない。
トイレに行きたくなったり、宅配便などの来客が来たり、家族に呼ばれたりしたら困る。
ゲームを始める前に体から老廃物を排出しておき、そして誰にも邪魔されない環境を作る必要がある。
難易度
毎回、出撃するごとにLV1かつ脆弱な初期武器を使っていくことになる。
各「夜の王」をクリアするためにはマップを覚え、弱点属性の武器を用意し、効率よくレベルを上げ、操作の習熟度を向上する、敵の動きを覚えることが求められる。
なので下手くそで、理解力や向上心、そして忍耐力に乏しい人が本作をクリアすることは難しい。
シングルプレイ
基本的にマルチプレイ向けに難易度が設定されているため、ソロでの攻略は非常に難しい。
敵の撃破効率がマルチに比べて非常に悪く、それゆえレベルが上がりにくい。
ソロだと基本的に1対多の状況ばかりになるため、雑魚からボス戦まで辛い場面があまりにも多い。
また仲間に復活させてもらうことが出来ないため、ミスが大きく響く。
もちろんボスの体力は下げられているため、上手い人ほどソロの方が簡単になる場合がある。
App Ver. 1.01.1でシングルプレイのルーン獲得増加や復活(1回限定)が行われたため、ソロでも遊びやすくなった。
遺物の排出
遺物が終了時にもらえるが、効果が限定的で貧弱かつ、イマイチなものが多い。
出撃時間に見合った成果とは言えず、毎回ガッカリさせられることばかり。
それよりも武器を持ち帰りしたり、初期レベルを上げられるという、次の出撃に分かりやすく確実に恩恵が受けられる要素が欲しかった。
App Ver. 1.01.1で高レアリティの遺物がより多く出現するようになり、各キャラクター専用の効果も出るようになった。
遺物の効果
遺物の効果においてステータスや属性攻撃力の向上など、具体的にどれだけ違いが出るのか分かりにくい。
一応、各キャラクターや武器などの詳細な説明やパラメータは円卓にある「図録」から確認できる。
ただ各ステータスの説明すらステータス画面で確認できず、本家エルデンリングの知識がない人には優しくない設計である。
エンドコンテンツ
極論、ボス8体撃破したら、後は遺物集めだけが残される。
本家エルデンリングは武器、アイテムや魔術、祈祷、遺灰集めや強化など膨大にあったが、それに比べるとあまりに貧弱。
また遺物は完全にランダムであるため、それを目当てにモチベーションを保つのは難しい(少なくとも僕は)。
あくまで出撃そのものに価値を見出せる人でないと、続けられないだろう。
ボスの耐性
ボスの耐性が分かりにくく、出血などの状態異常を持った武器だと効きにくい、または効かないことが多い。
ならば初期武器に属性や状態異常を付与するべきなのだが、遺物に依存しているため、入手出来るかどうかがランダムになっている。
無理なら出撃後に弱点属性武器のドロップを祈りながら、探索するしかない。
ストレスMAXの地形
崖が多く、登れる箇所が限られている。
範囲が狭くなっているという環境で、このデザインはプレイヤーが受けるストレスは凄まじい。
リカバリーの難しさ
ルーンロスト
一度死亡するとレベルが下がり、ルーンもロストする(ただし下がったレベル分を上乗せしたルーンを回収可能)。
マップが縮小中なら回収出来ないことも多い。
前述の拘束時間の割に、道中の救済措置がかなり厳しい。
仲間の救助
倒れる回数が増えるごとに救助に必要な攻撃回数が増える。
これだけならまだ良いのだが、継続的に攻撃を加えないと、救助のゲージが戻ってしまう。
強敵と戦いつつ、これはかなりハードルが高い。
追憶
出撃マップでのアイテム回収が、時間制限付きで縮小するゲームシステムと噛み合ってない。
マルチプレイだと他のプレイヤーに位置情報が共有されないこともあって、寄り道が難しい。
また追憶によっては、円卓のマップ上に目標地点が表示されず、プレイヤーが探さなくてはならないこともあって、これが非常に面倒である。
感想
App Ver. 1.01
一部の人だけが楽しめる良くも悪くも不親切なフロムソフトウェアらしいゲーム。
個人的には難しいというよりは、不親切さばかりが目立つ。
せめて最初の「夜の王」である犬くらい、もう少し簡単にしてプレ楽しめる楽しめる部分が欲しかった。
そもそも僕のようにじっくり探索して丁寧に戦闘したいという人には、全くゲームデザインの根底から噛み合っていない。
事前の動画で懸念はあったもののエルデンリングのタイトルなので遊んでみたが、やはり残念な部分が目立った。
戦闘はエルデンリングそのもので面白いと認めるが、その本家にあったあらゆる自由さは失われ、窮屈な仕上がりになっている。
間違ってもアクションゲームが苦手な人は買ってはいけない。
逆に言えば、アクションゲームが得意でRTAも挑戦しているバリバリのヘビーゲーマーなら楽しめるのではないかと思う。
今後のアップデートで、難易度が下がったり遺物などの報酬が良くなったら、もう少し改善されるかもしれない。
ただその頃まで続けているユーザーがどれほどいるだろうかが問題だろう。
App Ver. 1.01.1
アップデートファイル配信のお知らせ : ELDEN RING NIGHTREIGN – OFFICIAL SITE | エルデンリング ナイトレイン オフィシャルサイト
シングルプレイのルーン獲得増加によって、少なくともソロの難易度は緩和されてバランスが良くなった。
高難易度を楽しみたい人は、マルチプレイの難易度は変わっていないので、初心者やボス初見者と遭遇することを目的やれば良いと思う。
初心者や初見者にとっても、キャリーしてくれる人がいる方が助かる。
またレアリティの高い遺物が入手しやすくなったこと、キャラクターごとの専用効果が頻出するようになったおかげで、ハズレがだいぶ減った。
今までキャラクター専用効果の出現率は1%程度とそこら辺のガチャゲーよりも渋かったが、アップデートによって3割程度まで出るようになった。
当初はかなり本作に対して僕も否定的なレビューを書いていたが、報酬やソロの難易度が軽減されたおかげで、繰り返し遊びたいと思える仕上がりになった。
それゆえ初動の突き放した様な難易度設定や未だに残るエルデンリング未経験者に対する不親切さは未だに残念だ。
初動で諦めていた人は、もう一度遊んで欲しい。