ソリオ(2023年5月発売モデル・グレードG・5BA-MA27S・ピュアホワイトパール)に乗り換えた話
ソリオに決めるまで
今まで運転してきた車
15年くらい前にスズキのエブリイランディとMRワゴンを乗っていたが、諸々の条件が変わって同時に乗る必要がなく、2台も必要がなくなった。
そこで自動車税が高く、年式も古かったエブリィランディを処分した。
それから十数年近くMRワゴンを乗り続けていたが、次の車検までにバッテリーやタイヤなどいくつもの消耗品を交換する必要が出てきた。
古くなった車にあまりお金を掛けたくなかったので、買い換えることにした。
車を選ぶ上で決めていた条件
僕は一人で出掛ける時は基本的にスーパーカブプロに乗る。
なので車に乗る時というのは、家族など誰かを乗せる時か、天候が悪い時にしか乗らない。
またあまり車で旅行へも出かけないため、年間走行距離は5,000kmを超えることはない。
つまり、
- 車両本体価格が安い
- 主に後部座席の乗り心地が良い
- 燃費が良い
- 出力がある
- 見た目が悪くない
という部分を重視して検討することにした。
ちなみに途中で売却して乗り換えることは考えず、乗り潰すつもりである。
また同居する家族が障がい者手帳を持っているので、自動車税の減免が可能である点も触れておく。
候補として考えていた車
N-BOX
トールワゴン型の軽自動車として傑作。
町中でも乗っている人が多く、N-BOXと出会わずに走ることは難しいくらい、老若男女問わず乗っている。
特に軽自動車の中でも室内空間にこだわりがあって、非常に快適そうである。
ネックは金額と燃費である。
より低価格で売られているハイブリッド車のスペーシアよりも、燃費で劣る点は痛い。
価格と燃費を犠牲にしてでも、室内空間を大事にしたい人には向いている。
個人的にはフロントの見た目が、ノーマルもカスタムも微妙。
アルト(スズキ)
車両本体価格だけなら、他の一般的な軽自動車よりも50万円くらい安い。
ガソリン車のみだが、燃費もハイブリッド車に引け劣らぬくらい良い。
一方で車内の狭く、とても快適とは言えない。
車に掛けるコストを安く済ませたい人に合っている。
ただ見た目は可愛らしく女性的なのは、好みが分かれるところ。
スペーシア(スズキ)
スズキが販売するトールワゴンの軽自動車で、N-BOXのライバル的存在。
N-BOXよりも安く、またハイブリッド車なので燃費面で有利。
逆に言えば、ハイブリッド車しか用意されていないので、ガソリン車が欲しい人には不向き。
安くて燃費の良いトールワゴンが欲しいならスペーシアで決まりだ。
ハスラー(スズキ)
見た目がジムニーのような遊び心がありつつ、後部座席のドアもあって利便性に優れている。
一方でトールワゴン系に比べると、室内空間で大きく劣る。
遊び心と実用性を両立したい人向け。
個人的に六角形のインストルメントパネルが、オモチャっぽく見えるのが残念。
ジムニー(スズキ)
遊び心の塊のような車。
見た目では抜群に好きで、誰も乗せるつもりがないなら選んでいた。
ただし乗り心地や燃費といった点で、無視できない欠点が多い。
今だと納車までに1年程度掛かるのもネック。
タフト(ダイハツ)
ハスラーと同様、見た目と実利のどちらも大事にしたい人が選ぶと良さそう。
価格も燃費もスズキのハスラーと変わらないため、完全に好みの問題だろう。
僕的にはハスラーよりも外見・内装のどちらも好みである。
タント(ダイハツ)
N-BOXと同様、トールワゴンの軽自動車。
スペーシアと同じく、N-BOXよりも安い。
ただしスペーシアがハイブリッド車なのに対して、タントはガソリン車しかなく、燃費の面では劣る点に注意。
最低グレード同士の比較だと、タントの方が安いので少しでも車両本体価格が安い方を選ぶならタントである。
ルーミー(トヨタ)&トール(ダイハツ)
ターボなしグレードだと、軽自動車のターボ並の出力(69PS)に1,100kgの普通自動車を併せ持つ、加速性能が残念な車。
ターボありのグレードが用意されており、そちらは98PSとソリオよりも高い。
同時に車両本体価格も上がるため、あえてソリオではなく、ルーミーやトールを選ぶ理由が乏しい。
トヨタブランドに価値を見いだす人がルーミーを買うのだろうか。
ソリオのメリット
室内空間
ソリオを選んだ一番の理由がコレ。
スペーシアやハスラー、アルトなどの後部座席に乗ってみたが、圧倒的にソリオの方が広く快適だった。
軽自動車と普通自動車なので、当然の結果と言えばそれまでだが。
車に同乗する人が、快適に過ごせることを大事にしたいと考えている。
走行性能
軽自動車のターボ車よりも最高出力が高く、91PSと市街地を走る分には十分な性能である。
山間部も走ってみたが、MRワゴンだとベタ踏みしても加速しないような状況は起こらず、坂を登るのにも余裕があった。
まさに必要十分といったところ。
見た目
DQNが乗っていそうなオラオラ感がなく、落ち着いた感じがとても好み。
上位グレードのソリオ バンディットよりも、ノーマルの方が無難なデザインで良い。
ガソリン車
一番下のGグレードにガソリン車が用意されており、価格も1,647,800円~と一番安い。
一般的な軽自動車の価格帯で購入できるのは強い。
またハイブリッド用バッテリーの老朽化を考慮する必要がない点にも注目したい。
Gグレードは年間走行距離が少なく、乗り潰す人に向いている。
ソリオのデメリット
センターメーター
一番気に入らないのがコレ。
ソリオでは外国へ輸出するためにコスト削減目的だろうか、センターメーターを採用されている。
通常メーターよりも視線の移動量が多く感じるようで、当初から違和感はあった。
慣れの問題なので、今ではそれほど気にならなくはなった。
ただ好みで言うなら通常メーターの方が良かった。
上位グレードならヘッドアップディスプレイが付属しているため、センターメーターでも気にならないかもしれない。
ただそのためだけに30万円弱をより多く支払うかは疑問が残る。
大きさ
買う前から分かっていてまた当然であるが、軽自動車からの乗り換えだと車体が大きさが気になった。
長さ以外はミニバンくらい大きい。
そのためMRワゴンではラクラク通れた細い道が、ソリオになってからは使えなくなった。
洗車する時も高さがあるため、脚立は必須なのも実に面倒である。
燃費
WLTCモードで22.3km/Lとのことだが、現実は1,000km走った時点で約11km/Lくらい。
ほぼ市街地で高速は一切乗っていない、夏場でエアコン全開だったせいもあるが、カタログスペックとの乖離が酷すぎる。
もっと日本の市街地環境にあった測定の仕方をして欲しいとは思う。
ただ前に乗っていたMRワゴンもソリオと似たような燃費だったため、重量比で考えれば優秀と言えるかもしれない。
衝突被害軽減ブレーキの誤作動
3ヶ月ほど乗ったが、1回だけよく分からないタイミングでブレーキが作動しそうになったことがある。
警告音と表示が出るだけで、実際にブレーキが作動することはなかったが不安ではある。
面白みに欠ける走行性能とデザイン
まさに実用性を重視した車で、運転していて面白いと一切感じない。
遊び心は皆無である。
乗っていて楽しい車とは対極にある車で、とにかく無難な走行性能とデザインである。
内装のチープさ
200~300万円以上する他の普通自動車と比較すると、内装がとても安っぽい。
スズキの有名なコピペ、「安っぽいんじゃなくて安いんです」という言葉が良くも悪くもピッタリ。
自動車税
普通自動車なので、軽自動車に比べると高い。
たしかに車両本体価格は安いが、税金を支払い続ければ軽自動車よりもトータルコストは高くなる。
自動車税の減免がなければ、ソリオを選ばず、N-BOXかスペーシア、タントを選んでいたと思うので、一応デメリットに書いておいた。
総評
購入した後も本当にソリオで良かったのか、他車と比較したりしたが、やはりソリオで正解だったと思う。
特に今まで乗ってきたMRワゴンの年式が古かったため、スマートキーは便利で驚いた。
自動ブレーキなどの安全装備もいざという時には、事故を軽減するという意味で効果はあるように思う。