ティーガー専門写真集
人に渡すために買ったが、せっかくなので簡単にレビューをする。
内容
登場する戦車
登場する戦車はティーガーIが6割、ティーガーIIが2割、残りがエレファント重駆逐戦車、ヤークトティーガー、シュツルムティーガーなど。
4号戦車やシャーマンは背景レベルでしか映っていなくて、パンター戦車は皆無。
ネットのレビューで超重戦車のマウスが掲載されているとあって楽しみにしていたのだが、こちらもなかった。残念。
場面
戦車を背景に搭乗員などが撮影している風景や、履帯交換や弾痕確認などの作業中、輸送中、訓練中、試験中、視察中、鹵獲後など様々だ。
個人的には工場での生産風景が興味深い。良くを言えば、もっと細かく戦車が作られる様子が分かれば良かった。
第502重戦車大隊ヨハネス・ベルター大尉
ドイツ戦車兵のエース、ヨハネス・ベルター大尉の戦歴が、本書の最後に十数ページに渡って書かれている。
かなり詳細に書かれているので、読み応えは十分だ。
感想
戦車に関する本はいくつも出ているが、イラストで説明しているものが多い中、当時の写真をふんだんに使用した本書ならではのリアリティがある。
写真ゆえに情報量は多いので、何度も見直すと新しい発見があるのも写真ならではの利点だ。
戦車だけでなくそれに搭乗する戦車兵も写っており、ティーガーが活躍していた雰囲気が伝わってきたのが良かった。
あえて欠点を述べるなら、本書のA5版のサイズが気になった。A5サイズはこれはこれで読みやすいものの、A4などの大きな紙面でジックリと見たかった気持ちもある。
ただ写真の解像度もピンキリなので、A4サイズ向けに引き延ばすとかなりクオリティが落ちるかもしれない。これが正解なのかも。
本体価格は定価2,420円。決して安いとは言えないが、全ての写真点数は150ページ弱$\times$1.5枚(1ページに付き1,2枚)より、225枚前後とボリュームは多いと思う。
ところでティーガーってどんな戦車なの?
ドイツ軍が開発した重戦車デス。強力な8.8cm高射砲(アハト・アハト)から開発された戦車砲と、車体正面100mmの強固な装甲で連合国軍を苦しめまシタ。
攻撃と防御が凄い戦車なんだね!
ただ重量が嵩んだことによって、駆動系への負荷が大きく、故障も多かったようデス。生産コストも高く量産された車両は、万単位で量産されていた連合国の戦車に比べて、1350両と極少数デシタ。